命と性の日記〜日々是命、日々是性

水谷潔が書き綴るいのちと性を中心テーマとした論説・コントなどなど。
 目指すはキリスト教界の渋谷陽一+デイブ・スペクター。サブカルチャーの視点から社会事象等を論じます。
さだまさし「親父の一番長い日」にわが子離れを反省
 先日、ラジオから、さだまさしの「親父の一番長い日」が流れてきました。さだのような軟弱フォークは大嫌いですが、さだの才能は認めざるを得ません。この歌詞の情景と心理描写のリアリティー、まるで一つの映画を観るかのような視覚性、兄の視点からの見事なストーリー展開は、アッパレであります。

 さだは落語研究会に所属していたからでしょう。落語の人情話のような、ユーモアをもって情に訴える手法や表現は抜群。先代の円楽師匠の人情話が、フォークソングになったような作品。山本直純による編曲も実に効果的で、12分を超える大作であるにもかかわらず、当時オリコンチャートNo.1を獲得。

 歌詞をご存じない方はこちらをどうぞ。
 http://www.uta-net.com/song/39110/

 youtubeではオーケストラバージョンが聴けるようです。
http://www.youtube.com/watch?v=EHfEANdGha4&noredirect=1

 これを聴いて、一人娘の父である自分はやはりグッと来てしまいます。そして、自分ならどうするだろうと考えました。

 今、高一になったばかりの娘からの情報に寄れば、教会関係の友人達は、娘と結婚する男性は大変、結婚の許可をお願いに行くと、「水谷先生は激怒してちゃぶ台返しをする」と予想しているとのこと。

 これは、ひどい誤解であります。そんな星一徹寺内貫太郎のような古典芸能的対応をするわけがありません。では、どうするかって?

 娘の彼氏には、まず、にこにこして「そうですか。ご希望は分かりました。前向きに考えさせていただきます」と返答するのです。そして、次の日には彼氏の家に無言電話。彼氏の家まで行ってのピンポンダッシュ、さらには飼い犬に眉毛を描いての嫌がらせなどをするのです(おい、おい!)。今どき小学生でもそんなことしないでしょう。我ながら大人気なくてサイテーだと思います。何とたちの悪いこと!娘にとっては、最低最悪の対応をしかねない私であります。

 子育て講演では、「子育ては子別れ!」「自立度こそが育児の評価基準!」「自立をゴールとしない育児は、育児とは言わず、飼育というのです!」と言いたい放題の私ですが、さだの歌に自分の子離れ不足を実感し、反省。

 そこで、思案の挙句の決意です。この歌詞の最後のように、「娘の選んだ男性に間違いはない」と言える父と娘の関係を築きたいと願いました。娘は健全に反抗期を過ごしながら、親離れをし、しっかりと自立度を高めています。それに比べて、父である自分の子離れは遅れ気味。

 娘を育てて行って、多分最後は、どこかの男くれてやることなるのでしょう。その時のために自分の子育ての課題は三つかなーと思いました。

 ,修Δ覆襪海箸前提に、父としてしっかり子離れをすること。
 婿さんに迷惑をかけないようちゃんと自立した女性に育てること
 健全で誠実な男性を選ぶ娘になるよう夫としてよいモデルを家庭で示すこと。

 さんざん嫌ってきたさだまさしに自らの子離れ不足を教えられました。やっぱり、さだまさしは偉い。
| ヤンキー牧師 | 育児・信仰継承・家庭・養子 | 14:36 | - | - | - | - |
「子はかすがい、孫はちょうつがい」でいいのか?

 昨日、ラジオを聴いておりましたら、一人の方からの投書がよまれておりました。それによれば、「子はかすがい、孫はちょうつがい」とはその通りとのこと。かすがい(鎹)とは、梁など二つの木材を離れないようにする釘のようなもの。つまり、子どもによって夫婦は離れられず不自由になるということ。それに対して、ちょうつがい(蝶番)とは扉を柱に固定し、扉などを開閉させるための金具。開いたり閉じたいと自由度は高いが、こき使われるとのこと。なるほど、現実の両親夫婦や孫と祖父母の関係を言い当てていると感心。

 でも、聖書によれば、神が結婚する二人を結びつけるのですから、それは無媒介的。子どもの有無に関係なく、二人は一体になるわけです。むしろ、子どもにかすがいをさせてはならないでしょう。子どもが夫婦間で身を裂かれるような思いをさせてはいけません。「お母さんは、あなたがいるからお父さんと別れないのよ」と言われ、「自分がいなければ、お母さんはお父さんと別れられるのに」と自分を責めたり、自己存在価値を失う子どもいれば、稀に「自分さえいなければ、お母さんは自由になれる」と判断し、自らいのちを断つ子どもさえいます。

 「子はかすがい」とは、事実を言い当ててはいても、実は悲しい言葉なのでは?かすがいいらずの夫婦になることこそ、子どもが安心して健全に育つ大前提でありましょう。

 「孫はちょうつがい」についても、ちょっとツッコミ。別居であれば、一緒に暮さなければ自由さはあるもの、しかし、会えばこき使われるもの。「孫は一度で二度楽しい、やってきてうれしい、帰ってくれてうれしい」というのはその通りでしょう。

 継続的ではない一時的な関係だけに、その場限りの無責任な愛情の注ぎ方をしてしまうのが、子どもにとっては、マイナス要因。娘や息子、嫁や婿に叱られながら、孫をスポイルしないかかわり方をするのも、高齢者の課題でありましょう。多分、理想としては、直接孫にかかわるよりも、子育ての先輩として、子どもの孫育てを見守りながら、「介入せずとも、支援する」という成熟した態度をとることなのでしょう。でも、自分が孫を持ったと想像すると、これが超難題なんだろうなと思います。

| ヤンキー牧師 | 育児・信仰継承・家庭・養子 | 08:54 | - | - | - | - |
25歳までに再犯4割、その内三割が暴力団に。少年院追跡調査
 意外にも初めて、少年院出院後の追跡調査が為されたようです。これは、少年犯罪防止や更生を考える上で有意義なデータだと思いましたので、紹介します。

 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111111/trl11111114480009-n1.htm

 残念なことに25歳までに4割が再犯。そのうちの三割が暴力団員になっているようです。必ずしも当人の責任や弱さだけの問題ではないでしょう。生育家庭の問題や再出発を困難にする友人関係や社会の側の問題も予想されます。

 そして、何より教えられたのが、犯罪を思いとどまらせる要因の一位は「家族」で68%とのこと。それは「警察(摘発の恐れ)の11%を遥かに上回っています。

 残念ながら、犯罪抑止として機能しない残念な家庭もあることでしょう。教誨師をされている牧師の多さには、驚きますし、脱帽の思いです。このデータを知り、改めて教誨師の働きの意義を覚えます。そして、機能しない家族の代理として、神の家族が犯罪抑止機能を果たし、キリストにある人生の再出発を可能にするのだろうと思うのです。
| ヤンキー牧師 | 育児・信仰継承・家庭・養子 | 09:14 | - | - | - | - |
朝日新聞夕刊一面に養子関連の特集が!

 何名かの方からご連絡をいただきました。11月になり、朝日新聞の夕刊第一面にの「ニッポン人脈記」に「親になる子になる」というタイトルで、養子家族の記事が昨日までに四回にわたり掲載されています。4回の内容は以下の通り。

11月1日「血のつながりよりも」 一回目は震災に関連した方二名が登場。骨髄移植で不妊となった女性が、結婚し養子を迎えた事例。この方は津波で母親を失われました。宮城県南三陸町の小学校で5ヶ月遅れの卒業式。歌われたのは「旅立ちの日に」。伴奏者は作曲者でもある歌手の川嶋あいさん。彼女は児童養護施設に育ち、三歳の時里子となり、後に養子となった方。育った施設でのライブをきっかけにその生い立ちを公表。

 2日 「この命みんなで支える」 「ぶどうの木」で知られるクリスチャン女性坂本洋子さんの働きが紹介。守秘義務があり孤立しやすい里親家族。里親女性が里子を虐待死された事件をきっかけに坂本さんが自宅を開放し、里親サロンを始められたお話が中心。「ぶどうの木」はテレビドラマにもなり、当時NEWSの山下智久が里子役。「ドラマ放送以来いじめられなくなった」との小学生女子のメールが忘れられないとのこと。

 7日 「あなたを待っていた」 愛知県の児童相談所が実践してきた新生児委託(通常は二歳ほどで養子縁組)を紹介。それを中心的に担ってきた矢満田さん、萬屋さんなどの働きや迎えた家族のこと。

 10日 私自身は未読ですが、民間養子団体「環の会」から養子を受け入れた夫妻のお話。読まれた方からの連絡では、菊田医師についても触れているそうです。

 ご連絡をいただいた方からはその関連で以下のようなサイトのご紹介も。これは、よくまとめられており、有益だと思います。

朝日新聞GLOBE 「養子という選択」
http://globe.asahi.com/feature/111106/index.html


 夕刊の一面というのがうれしいです。こうした記事が用いられ、血縁を超えて「親になる子になる」という家族のあり方が日本の社会で知られ、認められ、広がるように願ってやみません。

| ヤンキー牧師 | 育児・信仰継承・家庭・養子 | 09:14 | - | - | - | - |
中京テレビ「特別養子縁組」の報道に感謝

 たった今、見終わったばかりです。福井県在住の養子家族の現状が、伝えられていました。何より、血のつながった親による虐待や育児放棄が増加する中で、血のつながりのない子どもを受け止め、「好きだから守りたい」「この子のためにだけ生きていける」と語る養親の姿が、特別養子縁組制度の意義を伝えているようでした。

 今回の報道では、親と生活することのできない子どもの数は全国で3万4000人。乳児院や児童福祉施設で暮らすそうした子どものうち、里子などで、家庭で育つのはたったの一割に過ぎません。それは、里親や養親の希望者が少ないからではありません。希望者は登録されているだけでも全国で7000人もいるのです。

 番組では、愛知県は他県にさきがけ、新生児委託をしていることを紹介していました。年間約10件だとか。他県では、障碍などの判明する2歳頃まで、乳児院で過ごし、その後に養子として、委託します。しかし、愛知県は、早くから家庭で育つことの大切さを優先し、勇気をもって、新生児委託を実行していました。

 特に近年は2歳までの段階で特定の大人に育てられることが、いかにその後の成長に重大な影響を与えるかが科学的にも明らかになってきたおり、愛知県の長年にわたる試みは、高く評価されているようです。今年の三月には、厚生労働省も各地域の児童相談所に、出産前から妊婦の相談にのり、場合によっては新生児を養子音組みするという愛知方式を、今後、試みるようにとと通達を出しております。

 今回の放送を通じて、特別養子縁組という選択肢が広く知られることを願っています。さらに、その背後にある親と暮せない子どもたちのことを知っていただきたいのです。その子どもたちの6割は被虐待児です。つまり、虐待を受けながら、親権を放棄してもらえないために、暖かな家庭で育つことのできない子どもが大半なのです。ですから、産みの親が子どもの幸せを考えて親権を手離せば、多くの子どもたちが家庭で愛を受けて、幸せに育っていくだろうという現実にも、目を向けて、日本における親権のあり方が論議されたらとも願います。

 少子化や不妊夫婦の増加、さらには虐待の増加などを受けて、ますます、この件は、注目され、重要性が今後認知されていくと思います。これからもメディアが良心的にこのことを取り上げてくださり、世論形成しを社会を変えていく一助になることを願い祈るばかりです。

| ヤンキー牧師 | 育児・信仰継承・家庭・養子 | 17:43 | - | - | - | - |
中京テレビを視聴可能な皆様へ、あと1時間少しで特別養子の特集

 昨日、お知らせしたように本日、中京テレビのNews Everydayという番組の中で、特別養子縁組をした家族が紹介されます。その部分は17:20くらいからとのこと。

 新聞の番組欄には「特別養子縁組という選択・・・子供四人全員養子家族、新しい家族の姿に密着」との見出し。これは期待できそうですね。

| ヤンキー牧師 | 育児・信仰継承・家庭・養子 | 15:56 | - | - | - | - |
スティーブジョブズ氏は「文明史におけるもモーセ」である!
 スティーブ・ジョブズ逝去のニュースは大きな衝撃を各方面に与えております。本ブログで何度も紹介してきたように、氏は、「小さないのちを守られた男」であります。産みの母は貧しい大学院生で、妊娠した際、中絶はせず、芽生えたいのちを、大学に行かせるという条件で、貧しい労働者階級の夫妻に託したのです。 そう、ジョブズ氏は養子として育てられたのです。

 報道によれば、孫社長は「後世、レオナルド・ダビンチと並び称される」とまでの評価をされたそうな。それに対抗して私もジョブズ氏を評価させていただきます。

 「ジョブズ氏は、人類文明史におけるモーセである!」と。

 聖書によれば、モーセは人類救済史における偉大なる人物であります。出エジプトという神の救いの業を導いたのですから、旧約時代最高の霊的リーダーの一人でしょう。そして、私たちは忘れてはなりません。モーセが養子として育ったことを。産みの母が運命を託した男児の赤ちゃんはエジプト王の娘に拾われて、育てられたのです。王家でのエリート教育とヘブル人としての民族的アイデンティティーの両者なくして、出エジプトという「救いの業兼民族解放」は起こらなかったでしょう。神様は養子制度を用いて、養子をリーダーとして神の業をされました。

 そして20世紀末、一人の養子が、人類の文明史を劇的に変えました。モーセが救済史に名を残す養子なら、ジョブズ氏は、文明史に名を残す養子であります。出エジプトが、歴史に残る救済の業なら、コンピューターを家電にし、地球を情報で小さくしたアップル社の業績は文明史に残る大貢献に相当するでしょう。

 もし、「人類の歴史を変えた養子」というランキングがあったら、一位はダントツでモーセでしょうが、第二位には、ジョブズ氏がランクインするのではないでしょうか?

 どうか、読者の皆様にお願いです。ジョブズ氏逝去の話題が出たら、上手に彼が養子であったことをお話しいただけばと願うのです。そのことによって、日本に根強い養子への偏見が、軽減されると思うからです。また、このことの背後にある中絶防止、生命尊重、胎児の人権、子どもは親のものでなく神が社会に委託したとの聖書的価値観も証をしていただければと願うのです。

 ジョブズ氏の業績は、養子としての人生の証しでもあります。この機会を捉えて、養子やいのちを切り口に、福音を証しできれば感謝ですね。

 本ブログの過去記事から、関連記事をあげておきます。

いのちを守られた男であること
http://blog.chiisana.org/?eid=1185930

誕生秘話について
http://blog.chiisana.org/?eid=1376000
 
人類は中絶によってジョブズ氏のような人材を失っていることを示します。
http://blog.chiisana.org/?eid=1407825



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| ヤンキー牧師 | 育児・信仰継承・家庭・養子 | 17:40 | - | - | - | - |
声優女性、里子暴行死容疑で逮捕(2)
  とても残念なことですが、極めて稀なケースとして、里親が里子に虐待行為をすることがあるそうです。そうしたお話しを時々各方面でお聞きします。中には、性虐待まであり、それを施設に訴えても信用されず(真偽は不詳)などの里子の体験談なども報告されています。産みの親と育ての親の両者から虐待を受ける子どものことを思うと耐え難い思いです。今回の事件を機に、より子ども側の視点に立って、児童福祉が考えられる流れになればと願っています。

 さて、容疑者である女性、優れた職業実績に加えて、結婚・出産・育児・家庭円満・大学院・劇団主催、最後には里親という社会貢献までして、「スーパーレディー」になりたかったのでしょうか?それが「自分がなりたい自分」であったのでしょうか?試し行動に耐えかねて「もう限界」と里子をお返しすることを、「絶対に避けるべき失敗」としか考えられない正義感やプライドの高さがあったのかもしれません。いいえ、善意に考えれば、この女性、どこまでも純粋で真面目で正義感と社会貢献の思いに満ちていたとも推察できるでしょう。

 もし、この容疑者が夫に自分の限界や弱さや葛藤を夫に伝えることができ、夫の展望性のある冷静な判断や夫や娘からの強力なサポートがあれば・・・・とも思います。彼女は夫にさえ、自分の限界や破綻を伝えられないタイプだったのか?あるいは、夫が追い詰められている妻に気づいてあげられなかったのか?夫は妻同様に里子を育てることを使命として受け止めていたのか?

 容疑者の女性は、一見、極めて特殊で有能な女性のようですが、もしかすると、育児の中で孤立して、追い詰められて視野狭窄状態に陥ってしまう平凡な日本の母親の一人であったのかもしれません。無責任な推察になってしまってはいけないのでしょうが、そうしたことを思わずにはいられません。

 今朝もワイドショーでの発信を注目しておりました。里親制度の説明などはとても有意義に感じました。香山リカさんは、委託された里子にある二つのこととして、愛情確認の「試し行動」と「赤ちゃん帰り」があることを紹介していました。そして、「一定の年齢になっていたので、苦労やストレスを里親の集まりなどで話せなかったのか?」とコメント。やはり、孤立をしていたのではないかとの危惧であります。

 子どもは社会全体で育てるもの、そうした理念での里子の委託であるはず。その社会的責任を受け止めたのは里親夫婦、あるいは里親家族、あるいは里親の集まりという社会であったはず。しかし、もし母親が、その小社会孤立していたとしたら、それは大きな矛盾でしょう。

 この問題は制度的には、日本の児童福祉政策や社会の認知度などを問うものでしょうが、社会的には、日本の子育ての現状や父親の育児参加や責任の問題などにもつながるのではないでしょうか?


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| ヤンキー牧師 | 育児・信仰継承・家庭・養子 | 09:32 | - | - | - | - |
声優女性、里子暴行死容疑で逮捕(1)
 この件について、今朝、テレビ報道をみておりました。

 事件の概要はこちら。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110820/crm11082010430007-n1.htm


 逮捕後の情報はこちら。
 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110822/crm11082209530003-n1.htm

 東京都で、声優の女性(リカちゃんの声も担当と報道されたが後日誤報と判明)が、三歳の里子の女児を暴行死させた容疑で逮捕。朝のワイドショーを観ていてショックを受けました。

 夫と二人の中高生の女児の四人家族。大学院にも通い、劇団も主宰するという多忙ぶり。里子を受け止めながら、その子を保育園に預けていたとのこと。家庭で両親の愛を受けるための里子のはずですから、これはどうか?という発言が番組でも出ていました。

 報道によれば、東京都では何百組も、里子を希望するご夫妻が待っているそうです。それなのに、なぜ、このように多忙な夫婦に?との疑問を男性アナウンサーがもらします。里親希望夫婦の中には、夫婦どちらかが、家庭にいて、里子と十分な時間を過ごせる夫婦は多いでしょうにと、疑問に感じる視聴者は多いでしょう。

 このままだと、母親の側の問題と児童相談所の責任だけで終わりそうだったのですが、一コメンテーターが本質を掘り下げるコメントをしてくれました。羅列すると以下のような内容。

 容疑者が「ゾンビ現象」と呼んだのは「試し行動」。里子にはよく見られる現象で、親をどこまで信頼できるか親の愛情確認のテスト。多くの里親はこれに苦労する。

 試し行動は親を困らせる内容で、小学生で里子になっても、幼児期に戻ったように食事を取らず、親に食べさせてもらいたがる、ものを散らかすなど。

 7割程度の里親は里子を育てるに際して、苦しい体験をしたと応えている。

 このように里子であって養子でないことが問題

 日本の社会は親権が強すぎる

 知り合いには里子を迎えている人も多いが、せっかく愛情を育んでいても、親子が引き離されるのを見てて来た。
 
 以上です。限られた時間の中での本質を突いたコメントには脱帽。私なりの解釈では、こういうことです。

 [た討任△襪覆蕁試し行動とそれに伴う苦労は覚悟しなくてはならないとの主張。あるいは容疑者が「ゾンビ現象」と呼んだ現象は病的なものや障害ではなく、委託された里子の多くに見られる普遍的な現象であることを視聴者に伝えたかったのでしょう。

 養育義務を果たそうとしない親の親権まで、安易に擁護する日本の親権の強さを批判しているのでしょう。親権が弱ければ、子どもたちは里子でなく、養子として、新生児期から、家庭養育され、より安定した愛情関係を築くことができます。

 現行のように、責任を果たそうとしない親(児童福祉施設の子どもの6割は被虐待児)の親権を擁護して、あくまで里子(親権は産みの親)としての委託では、里親里子ともに、安定した愛情や信頼関係を築くことが困難であるし、また、築いてもいつ引き離されるかわからないのです。これは、親の親権乱用が、子どもの健全な成長を著しく妨げることにつながるでしょう。

 多分、このコメンテーターの考えは、親権が擁護され、満二歳以降に里子として、委託される現在のあり方から、子の福祉を優先し、また、子どもは親子人でなく社会全体が育てるとの理念で、責任を果たさぬ親の親権は認めずに新生時期から、養子縁組をして、家庭養育の中で、より深く安定した愛情関係を築くべきというものかと推測されます。

 私自身もこれと同じ考えです。もちろん、乳児院や施設養育が悪いわけではありません。むしろ、現行のあり方では、なくてはならぬ大切で尊い働きだと思います。しかし、できれば、里子より養子施設養育より家庭養育、子の福祉優先で、責任を果たせぬ親の親権を安易に認めるべきでないとは、考えています。

 大変、心を痛める事件ですが、せめて、この事件を通じて、児童相談所や行政の批判に終わらず、里子や養子について啓発がされ、深く課題が検討されるようになることを願っています。


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| ヤンキー牧師 | 育児・信仰継承・家庭・養子 | 21:55 | - | - | - | - |
蛇としての信仰継承の重要性
 先日、ある教会で牧師も信徒も交えて10名ほどでお茶を飲みながら、信仰継承について語り合いました。一人の牧師の発言にハッとさせられました。それはこんな内容の指摘。

 「教会は、次世代に対してハトのような純粋な信仰を継承しているが、蛇のような知恵という面での信仰継承はできていないのでは?」

 鋭い、そして痛い発言です。純粋な信仰だけを継承しても、現実社会で信仰者として生きる知恵を伝承しないと、厳しいですね。確かにこれでは実社会に出て行って戦い証しするクリスチャンは育ちにくいでしょう。特に日本社会において男性クリスチャンが信仰を証しして歩む事は並大抵のことではありません。

 もしかすると、蛇のような知恵を先輩男性クリスチャンやクリスチャンである父親から伝授されないことが、男性の信仰継承率の低さや社会に出てからの男性の教会離れの一因なのかもしれません。

 ここまでは世と妥協したが、ここまではしないで戦うことで、証しをしてきたという体験談はとても意義があるでしょう。そのバランスの目安やそのための具体的な知恵の紹介などは次世代の大きな力でしょう。

 また、先輩男性クリスチャンが、社会生活において決して優等生であるとは限りません。ですから、たとえば、自分は会社ではクリスチャンであることを隠し続けてしまい証しができていないなどの体験談も意味があるでしょう。また、配慮に欠けた証しで周囲をつまずかせたなどの失敗談なのか武勇伝なのか分からない「伝説」もよいでしょう。

 成功も失敗も含めて、とりわけ社会経験を持つ男性クリスチャン達の試行錯誤や具体的な知恵が、「へびの賢さ」の面での信仰継承につながればと願います。信仰内容の伝承だけではない、信仰実践の継承、誤解を恐れず言い換えるなら「聖なる処世術」(世に調子を合わせぬ連帯)の伝承も、生き生きとした信仰継承のためには、欠かすべからざるものではないでしょうか?



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| ヤンキー牧師 | 育児・信仰継承・家庭・養子 | 17:46 | - | - | - | - |
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