命と性の日記〜日々是命、日々是性

水谷潔が書き綴るいのちと性を中心テーマとした論説・コントなどなど。
 目指すはキリスト教界の渋谷陽一+デイブ・スペクター。サブカルチャーの視点から社会事象等を論じます。
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村崎太郎出演番組に見る差別表現問題
 昨日も3246アクセス、今月の一日平均アクセスは1900を超えそうです。
 
 12月28日放送の「たかじんのそこまで言って委員会」の「部落差別問題」のコーナーをネットで見ながら、考えさせられたことを記したいと思います。

 それは、辛坊さんが、部落問題に対してのメディアのあり方を批判したことです。ある意味、自己批判です。彼は部落問題に対しての従来の過剰な自主規制や言葉狩りの問題、それに伴う本来のメディアの使命放棄を、かなり強い口調で批判、いいえ、むしろ反省。

 テレビカメラの前で四本指を堂々と立てて、「四つ」という言葉を口にし、メディア批判をする辛坊次郎さんには、感動しました。過去の滑稽とも言える過剰対処の実例を挙げながらのかなり厳しい批判でした。「ついにこんな言動がテレビの人気番組でゆるされる時代がやってきたのか!」と。大げさに言えば日本のメディアの歴史を刻む一歩だったのかもしれません。(詳しくは昨日ご紹介の同番組の映像を参照)

 「四つ」という言葉、また四本指を立てることと、部落差別との関連は以下のwikiphidiaの記事をご参照下さい。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9B%E3%81%A4_(%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E3%81%AE%E8%A1%A8%E7%8F%BE)

 過去には(文脈や意図と無関係で表現自体を糾弾する)行き過ぎた運動団体側の反応があったようですが、かなり以前から、文脈や意図を考慮して、「言葉狩り」はしなくなっています。そうした運動団体側からの申し出にもかかわらず、メディア側は過去のトラウマにとらわれて過剰な自主規制をしてしまい、自らに言葉狩りをして、本来の使命から逃避しているというのが私の理解です。

 しかし、このことは他人事でなく、私自身が問われてきたことです。2004年7月に私自身が同番組にゲスト出演する時に、この二つの表現が問われたのです。つまり、「四つ」という言葉とカメラの前で四本指を立てることです。

 出演時に小さないのちを守る会の働きの紹介のチャンスがあればと思っていました。しかし、小さないのちを守る会の働きは「四つ」(中絶防止・養子縁組・啓発活動・中絶体験者フォロー)なのです。通常なら四本指を立てて説明するところでしょう。

 しかし、私の考えました。「ここは大阪読売テレビ。部落問題には過敏なはず。『私たちの働きは四つです』と語り、四本指を立てたら、絶対にカットされる。会の存在と働きを知らせるためには言い換えをしよう。」と。

 そして、本番です。予想通り、辛坊さんから「働きを短く紹介して下さい」といわれました。私は四本指を立てず、「私たちの働きは四点あります」と説明しました。結局、その場面はカットされましたが。

 私自身「四つ」と「四本指」を自主規制したのです。自らに言葉狩りを課したのです。実は、私自身、数年前までは、キリスト教会でも会の働きを紹介する時は、やはり、「四つ」と「四本指」を意図的に避けていました。差別表現だからというより愛の配慮(会衆には当然被差別部落出身者がいる可能性があるので)のつもりでした。ここ数年はそうした必要はなさそうだと判断し、働きの紹介の時は、「働きは四つです。」と四本指を立てて説明しています。

 まさに私自身が「四つ」と「四本指」の自主規制したその番組で、今回、「四つ」と「四本指」に対するメディアの過剰な反応が批判されたわけです。私個人としては感無量。そして、「あの時の自分の判断は正しかったのだろうか?」と自問せざるを得ません。

 また、説教の講壇から、差別表現や不快語が発せられることも時にはある日本のキリスト教会。どこまでが、愛の配慮や社会的証し故の規制で、どこからが、言葉狩りになってしまうのか?見解が分かれ、判断困難な場合も。

 「四つ」と「四本指」。この二つの表現だけからも、部落差別問題とメディアが持つ問題は、かなりの部分見えてきます。そして、それは、この日本の社会にキリスト教会が存在する限りは、講壇からの言葉、聖書の訳語、賛美の歌詞とも決して無関係ではないはず。
| ヤンキー牧師 | 「村崎太郎」関連 | 11:56 | comments(4) | trackbacks(0) | - | - |
お読みになりましたら、ぜひ、コメントにて感想等をお聞かせいただければと願います。もちろん、私も5章を意識して読んでみます。
| ヤンキー牧師 | 2009/01/04 3:27 PM |
因みに、今、この本を注文中です。
著者に賛成ということではなく、とにかく読んでみて自分なりに考え、
判断してみたいと思います。
著者が強調する第5章を入念に読んでみます。
| HATTORI | 2009/01/03 11:54 PM |
新年のご挨拶まで、ありがとうございます。新年早々、最高のアシスト感謝です。
| ヤンキー牧師 | 2009/01/03 8:07 PM |
新年明けましておめでとうございます。
今年も更なるご活躍をお祈りしています。

この番組に関して、出演された灘本昌久教授(京都産業大学)の
ブログを紹介しておきます。


| HATTORI | 2009/01/03 7:46 PM |









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