命と性の日記〜日々是命、日々是性

水谷潔が書き綴るいのちと性を中心テーマとした論説・コントなどなど。
 目指すはキリスト教界の渋谷陽一+デイブ・スペクター。サブカルチャーの視点から社会事象等を論じます。
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性体験強制自己申告ゲーム?
 水曜は某学生伝道団体で、恋愛と性についてのセミナーの御奉仕。その後は、男子学生に混じっての分かち合い。大いに男子学生からは勉強をさせていただきました。その中から、ご本人の許可を得て、一つのエピソードを掲載。

 ある時、学校で同じクラスの約15名(全員が20歳程度で女子は5名)でレクレーション。フルーツバスケットで盛り上がります。ご存知とは思いますが「血液型がA方の人」とか「1月生まれの人」とか条件を出して、該当者がイスを離れてイス取りゲームをするわけです。

 やがて、真ん中に出てきたのは下品系シモネタ大好き男子学生。彼が大喜びで出した条件は「童貞・処女の人

 この状況は恐ろしいと言うか、残酷と言うか、一種の緊急事態だと思うのです。みんながいっせいにブーイングしたり、女子学生が連帯して「サイテー」と抗議してゲーム中断でもしない限りは、性体験の有無を公に自己申告しなければならないのです。つまり、あのフルーツバスケットが一瞬にして、「性体験強制自己申告システム」に転じたわけです。もはやこれは「フルーツバスケット」ではなく「性体験強制自己申告ゲーム」であります

 これは本来あってはならない暴力、あるいはセクハラ、人権侵害でしょう。しかし、遊びの軽いノリの中、それがまかり通ってしまうのが恐ろしいわけです。

 その話をしてくれた男子学生は、該当者として立ち上がり、イスを探しながらも、全体を観察していたようです。これは不本意な出来事ながらも、極めて貴重な事例だと判断した私は彼にいくつか質問をしました。そして、興味深いことや課題が判明。

 該当者として立ち上がって、次の席を探したのは、全体の約三分の二女子学生5名は、全員が起立したとか。

 そこで私は同じグループの男子学生四名に質問。「虚偽の自己申告をしている学生がいるとしたら、どっちの嘘をつくの?あるのにないと言うの?それともないのにあるという言うの?」

 男子学生たちの見解では、「その男のキャラによる」とのこと。つまり「自分が周囲からどう見られているか」に合わせて「おまえがかよー」と言われぬよう虚偽申告をする可能性があるということ。

 また、「女子学生はどうなんだろう?」と女性心理を考えてしまいました。男子学生がいる前では、この年齢の女性は、体験者が未体験との虚偽申告をするのだろうか?逆に未体験者が体験者と偽る場合もあるのだろうか?と考えてしまいました。

 もちろん、学校やクラスの雰囲気、学生の気質などが大きな要因とはなるでしょうが、この事例からはいろいろ考えさせられました。

 また、「自分が二十歳の当事者なら、どうするだろう?」と考えてみると、いろいろなものが見えてくるのでは?

 性体験とは本来プライベートなこと。それを強制暴露や自己申告をさせることは、人権侵害以外の何物でもありません。そうした社会的タブーを暴力的に破ってしまった男子学生抵抗拒否を示さなかった女性学生たち、事実であれ虚偽であれ自己申告を強いられた全員の学生、そこには下品な笑いや下世話な好奇心の満足が起こっただけだったのか?強制自己申告に伴う深い葛藤や心の傷、あるいは学生間の信頼破綻はなかったのか?

 読者の皆さんはこの事例から何が見えてくるのでしょう?ご自分が当事者ならこの状況でどうするのでしょう?あるいはどうすべきなのでしょう?
| ヤンキー牧師 | 「結婚まで待つこと」について | 17:16 | comments(4) | trackbacks(0) | - | - |
私の知ってるクリスチャンの社会人学生の男性(当時25歳位だった?)は、大学を出た後、家業を継ぐ為にともすればやや品の無い空気になりがちな分野の専門学校(夜間)に通っていましたが、そう言う厭な空気をやんわりと吹き払ってくれて馬鹿を言った本人の顔も潰さない、周りにしこりを残さない、とても良い調停者だったので教師や生徒の誰からもとても頼りにされていました。

ご実家の状況で途中で学校を辞めて急遽、家業を継がれた時はみんなとても残念がり寂しがったものですが、飲み会や卒業パーティー、同窓会といつも呼ばれていました。
夜間の専門学校と言う事で色々な経歴の方が見えましたが、その人が参加してくれるだけで場の空気が荒れる事が無く誰もが安心して楽しめたのです。

ずっと以前の話題でツチノコと蛇さんの話をした時に、私が「相談相手にしていた」と書いたツチノコなんですけどね。
| 桂 | 2009/03/15 11:25 AM |
ご指摘の通り、そういうことはプライベートなことです。個人情報ですから、むやみに開示を求めたり、開示してしまってはいけません。そういう意識が欠如していると、他のことにも無頓着になりがちであると思います。

そういう意識のキチンとした生徒が居たら、手厳しく批判して、言い出した学生は恥をかいたことでしょう。セクハラの問題や自己情報管理の重要さが叫ばれている現代では、そんな感覚は時代遅れです。
| 細木 | 2009/03/15 1:04 AM |
怒りの叫びも、いい証しになるでしょうね。これはクリスチャン学生が所属する一般の学校の一クラスでの出来事です。
| ヤンキー牧師 | 2009/03/14 11:04 PM |
 さすがに嫌ですね。20才の私なら、そこにいたら即「ふざけるな!」と叫びます。 
 まあ、とはいってもこのくらいなら、今30才の私からすれば若気の至りで流すのがスマートでしょう。

 ところで、これはキリスト教関係の団体で起こったことなのですか?
| えるむま | 2009/03/14 9:29 PM |









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