命と性の日記〜日々是命、日々是性

水谷潔が書き綴るいのちと性を中心テーマとした論説・コントなどなど。
 目指すはキリスト教界の渋谷陽一+デイブ・スペクター。サブカルチャーの視点から社会事象等を論じます。
<< 速報!NHK「おはよう東海」に出演決定 | main | 育てよう健全信徒(7) >>
育てよう健全信徒(6)
 第6回は「ニンニク醤油だれクリスチャン」であります。読者のみなさまにとっては、まったく理解不能のネーミングかと思いますので、以下に長々と説明申し上げます。

 私、以前、ラジオを聞いておりますと。一人の女子高生からの次のようなお便りが読まれたのです。(曖昧な記憶を元に再現してみます)

「先日、混雑する電車に乗っていると、どこからともなく、異様な匂いが・・・。ニンニクの混じった匂いなのです。『こんな混雑する電車の中でなんて非常識!』と腹を立てて周囲を見回しました。どうも、気がついたのは私だけでなく、車両中の人のほとんどが周囲を見回していました。もう、我慢しきれなくなった私は次の駅で、隣の車両に移りました。すると、隣の車両でも同じ強烈な匂いが!やはり、周囲の人もかなり不快な様子。『車両に移っても同じとは、いったい誰が』と怒りは増すばかり。我慢しきれなくなった私は、さらに次の駅で一旦下車をして、プラットフォームで一休みをしました。すると、プラットフォームでも同じニンニクの強烈な匂いが!そこで、あることに気がついたのです。恐る恐る自分のカバンを開けてみると、御弁当の蓋が開いており、から揚げにかけてあったニンニク醤油だれが、全部、こぼれてカバンのそこに広がっていたのです。」

 もう、お分かりだと思います。「ニンニク醤油だれクリスチャン」とは、その不快な悪臭の発生源が自分であることが自覚できず、車両を替るごとく、教会を移動するクリスチャンのことです。いいえ、教会だけではありません。職場や地域社会においても、時には家庭においてさえ、不快さの原因が自分自身であることを認めず、他者に原因があると信じて、自分ではなく、環境を変え続けるクリスチャンのことです。

 指導者と周囲の愛ある信徒たちは、受け入れながらも、愛の故にご自分の問題に気がついてもらえるよう導こうとします。しかし、なかなか手ごわいケースが多いようです。中には「なぜ、この人は自分の罪を認めて、クリスチャンになれたのだろう?」と不思議に思える人さえも。

 自らの罪深さが理解できなければ、神の愛と赦しの深さもわからず、助けようとする周囲の愛も、そんな自分を受け入れてくれた教会の交わりの豊かさもわかりません。それらへの感謝も出て来ません。出てくるのは自己憐憫や他者批判、次には自らの待遇改善や教会への改善要求、最後は教会移動の申し出。その後も当然のごとく、教会を替っても同じことの繰り返し

 こうした自己中心性は病的な場合もあるようですから、純粋に信仰の問題として通常の牧会だけでは、対処しきれないケースもある思われます。また、病的であるかどうかの判断も素人では無理でしょう。本当に困難だと思います。現実にこうした方にふりまわされて疲弊している教職や愛のある信徒の方を拝見すると心が痛みます。こうしたケースからはいよいよ近年、キリスト教会に普及してきた「バウンダリー」という概念の大切さを思わされます。

足元にこぼれているニンニク醤油だれを指差しても認めないクリスチャンたち。「どうすれば健全に育つのでしょうか?」と私に訪ねられても、正直、困ります。少なくとも即効性のある方法や特効薬などはないでしょう。私の力量不足もあり、今回の記事ではここまでに留めておくとしましょう。せめて、今回の記事がそうしたクリスチャンの存在を教会全体の課題として受け止める助けになれば感謝です。
| ヤンキー牧師 | 健全信徒・教会・コリント化シリーズ | 11:05 | - | - | - | - |
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< October 2017 >>
+ RECOMMEND
+ RECOMMEND
+ SELECTED ENTRIES
+ RECENT COMMENTS
+ RECENT TRACKBACK
+ CATEGORIES
+ ARCHIVES
+ MOBILE
qrcode
+ LINKS
+ PROFILE