命と性の日記〜日々是命、日々是性

水谷潔が書き綴るいのちと性を中心テーマとした論説・コントなどなど。
 目指すはキリスト教界の渋谷陽一+デイブ・スペクター。サブカルチャーの視点から社会事象等を論じます。
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「もし、妊娠したら・・・」事前指導の大切さ
 昨日の記事に応答して、一読者からメールをいただきました。教育現場での対生徒へのものではなりませんが、「もし、妊娠したら」という事前指導の大切さを実感した証しです。その事前指導が周囲の犠牲に支えられ、どんなに大きな実を結んだか?その背後にあったものは何であったか?大変、有意義な実例だと思いますので、ご紹介申し上げます。(太字はこちらでの編集です)

 こんばんは。
いつもブログを拝読しております。〇〇(地域名)で保育の仕事をしている、「いのちを守る会」会員のクリスチャンです。今日のブログを読み、思い出した出来事があり思わずメールいたしました。
以前勤めていた保育園でのことです。

 飲み会の席で、主任保育士(50代女性)が若い保育士達(大半は独身)を集めて一言「もし子どもができたらすぐに言いなさい、悪いようにはしないから」と言ったのです。当時社会人1年目だった私は、なぜ主任がそんなことを言うのかわかりませんでした。

 しかしそれから1年後、この言葉の深い意味を知ることとなりました。1人の臨時雇用の保育士(既婚者)が、契約期間半ばで妊娠していることがわかったのです。既婚者とは言え、「1年」と期間の決まっている臨時契約の立場で妊娠など有り得ない、ましてや心身共にハードな保育園の仕事では周囲に迷惑をかけると考えたこの保育士は、涙ながらに退職を申し出たそうです。

 しかし、園長と主任は続けて雇用すると決めました。数か月間、つわりや検診での早退や欠勤は職員皆でフォローし、園児たちには「○○先生のお腹には赤ちゃんがいるから、乱暴にしちゃいけないよ」と伝えていきました。

 すると、普段は乱暴な行動の多い子も、この保育士の側では落ち着いた動きをし「ここに赤ちゃんがいる」という事実が子どもたちを優しくさせていきました。自分たちよりも小さく弱い胎児の存在を感じることや、自分もこうして生まれてきたのだと知ることは、園児たちにとってとても貴重な「いのちの教育」でした。

 もしも、この時の主任が「悪いようにはしないから」と言ってくれるような人でなければ、雇用は切られ、この「いのちの教育」は起こりませんでした。あるいは、雇用とお腹のいのちが天秤にかけられるようなことも起こりかねなかったのではないかと思います。

 後に、この主任保育士がクリスチャンホームで育ったクリスチャンであると知りました。お酒もタバコもやり、化粧は派手、「今は教会にはクリスマスにしか行かない」と言う「敬虔」なイメージからは遠いクリスチャンでしたが、この「悪いようにしないから」に含まれた、いのちを守る深い意味を思う時にクリスチャンの社会でのあるべき姿を考えさせられます。「あなたにも、赤ちゃんにも、悪いようにはならないように力になりましょう」と言ってくれる人がいることが、予期しない妊娠をした方には大切なように思います。

 
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