命と性の日記〜日々是命、日々是性

水谷潔が書き綴るいのちと性を中心テーマとした論説・コントなどなど。
 目指すはキリスト教界の渋谷陽一+デイブ・スペクター。サブカルチャーの視点から社会事象等を論じます。
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話の聞ける人、痛みの分かる人
 先日は、中二になる娘の個人懇談があり、父親である私が懇談に出かけました。生徒たちが毎朝利用する靴箱を通り抜けるとそこには中学校の教育目標が大きく掲げられております。


話を聞ける人になろう。痛みの分る人になろう


 何と素晴らしい教育目標でしょうか!これは教会教育にも応用できそうですね。
そこでこんなのはどうでしょう?


信徒の話を聞ける牧師になろう。信徒の痛みを分る牧師になろう」


 牧師が無自覚の内に陥る病理の一つは、話しが聞けないこと、「バイブルワールド」や「神学界」に埋没し生臭い現場感覚をうしなうこと。牧師たるもの、一方通行の教えたがり雲の上のような存在であっては、どうかと思うわけです。そういうのは、神が人となり、人々の嘆きと悲しみの声を受け止め「生くる悩みつぶさになめし」キリストの似姿とは異なるのでは?クリスマスメッセージに頭を悩ませている牧師自身が、話しが聞けて痛みの分かるキリストに似た者であっていただきたいもの。(自らを顧みると、自戒せざるを得ませんが・・・)

「そうそう、その通り!」と溜飲を下げておられる信徒のあなた!そうそう、そこのあなたにご提案申し上げる教育目標はこちら。

牧師の話を聞ける信徒になろう。牧師の痛みを分る信徒になろう」
 
 牧師に都合の良い信徒を作るための恣意的フレーズとのご批判もあるでしょうが、牧師という役職の故に、信徒には積極的理解の姿勢は必要でしょうし、それが一定できるのが成熟した信徒だと思うのです。愛とは相手の立場に立つ想像力を働かせ、理性をもって考察し、心を共にすることでありましょう。他者理解や共感、思いやりは愛の基本、相手が牧師だからと言って対象外にしてはなりません。「牧師なんだから、信徒の理解など期待するな」という態度はそもそも「兄弟姉妹が愛し合う」という聖書の教えに真っ向対立するのは?


 でも、このクリスマスの時、一番の教育目標はこれでしょう。

神の言葉を聞けるクリスチャンになろう。神の痛みの分るクリスチャンになろう。」

 自分の言葉を神に聞いていただくことも大切。でも、クリスマスを記した聖書の言葉を聞けること、キリストの降誕という歴史的事実にこめられた神のメッセージをしっかりと受け止めることがこの時期求められますね。

 また、自分の痛みを素直に神にお伝えし、ご理解いただけることは大きな恵み。同時に、神であることや無尽蔵の富を捨てた痛み、その誕生は誰からも受け入れられず家畜小屋で生まれた屈辱、権力者による虐殺の危機の中、逃げていく恐怖、大国に支配された弱小民族としての貧しい暮らし。愛する父を失う悲しみ母子家庭に生きるつらさ、家族の大黒柱となり弟妹を養わなかうてはならないストレス、大工という心身ともにきつい労働、神に従っての歩みへの家族からの無理解(マルコ3章21節)、一番祈って欲しい時には弟子に居眠りをされ、愛した弟子からは知らないと言われ、別の弟子には奴隷のお金で人身売買をされ、不当な裁判によって冤罪をかぶせられ、民衆からは手のひらを返すように裏切られ、裸にされ辱められ、兵士と周囲からは侮辱され、最後はいのちさえ奪われたその痛み

 しかも、これらの痛みすべては「あなたがたのために」と天使は誕生時から予告していたのです。クリスマスの時、この痛みが一歩でも深く分かり、この痛みに込められたメッセージを真摯に聞けるクリスチャンに成長したいものです。

| ヤンキー牧師 | キリスト教界(論説読みきり) | 09:40 | - | - | - | - |
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