命と性の日記〜日々是命、日々是性

水谷潔が書き綴るいのちと性を中心テーマとした論説・コントなどなど。
 目指すはキリスト教界の渋谷陽一+デイブ・スペクター。サブカルチャーの視点から社会事象等を論じます。
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コンビニでのコンドーム販売ってどうよ?(5)

このシリーズには、呼びかけに応じて何名かの方々から、情報提供が。興味深いことには、すべてクリスチャン女性でありました。
 いろいろなことが分かりました。コンドーム全体の売り上げが減少傾向にあること。コンビニでの販売はそうした中での販路拡大の意図があるらしいとのこと。また、大学内では、コンビニには置いてあっても、購買では扱っていないらしいことも判明してきました。

 お寄せいただいた意見の中に、是非、読者の皆さんにお分かちしたい体験談がありましたので、ご本人の許可を得て匿名で掲載します。太字はこちらでの編集)
 


 あれは今から約
40年前、当時小学校2年生だった私は、近所の薬局の前の小さな私設ポストの隣に、丁度ポストと同じ位の背格好の自販機がある事に気付きました。小さな窓に商品が並び、商品の上には大きく漢字が四文字並んでいました。最初の文字は読めました。

あれは「」という字で「いえ」という意味の漢字です。お墓で見た事があります。二番目の字は難しくて読めないので飛ばしました。三番目は読めました。あれは「計算」の「けい」です。四番目も難しいので飛ばしました。


 四文字中二文字しか読めませんでしたが、大体の意味は分かりました。
家、計、なんとか」というのは、母が持っている、「主婦の友」の付録に付いてくる豪華版おこずかい帳の事です。母は買い物から帰ると、いつもその「家計なんとか」に数字を書き込んでいました。私はその「家計なんとか」に憧れていましたが、私のおこずかい帳はサンリオのキティちゃんでした。


 その自販機の商品を見れば見る程、正方形の小さなピンクの箱におしゃれなハートが付いていて、とても素敵に見えました。あんな素敵な「家計なんとか」をお財布に入れておいて、買い物をしたら、すぐにその場で数字が書き込めたら、なんて素敵かしら?
 

 その日から私はコツコツおこずかいを貯め始めました。随分長い事頑張ってやっと大枚300を貯めました。逸る心を抑えながら、自販機から出てきた可愛いピンクの箱を開けると、中から出てきたのは、豪華版おこずかい帳の「家計なんとか」ではなく、味気ないゴム風船でした。それはそれは、ショックを受けましたが、思えば、駄菓子屋さんの前のガチャガチャだって、表に書いてある商品が出てくる事は殆どなく、はずれの時は大抵、どうでもいいようなものばかりでした。


 とはいえ、ガチャガチャ一回
10の時代に、必ず「家計なんとか」が買えると信じ込み、300円もつぎ込んでしまった事は、親に言ったら怒られると思い、この事件はそのまま闇に封印されてしまいました。

 
事の真相に気付き、パニックに陥ったのは、それから10年以上も後の事でした。


 以上です。もう、笑えるやら、恥ずかしいやら、切ないやら、考えさせられるやらの大充実の体験談であります。そう、40年ほど前は、小鳥のかごがついたような自販機で、かわいらしいパッケージの商品だったように記憶します。私も親に何の自販機かを尋ねて、はぐらかされたことがありました。

 若い世代の読者は理解できないといけませんので、簡単に解説。四文字とは「家族計画」です。母親が持っていた主婦の共の豪華な付録は「家計簿」であります。ここが味噌ですね。コンビニでの販売も考えさせられますが、コンビニ普及前の自販機時代も、こうした被害者?や子どもに尋ねられ答えに窮した親は多くいたのでしょう。

 ただ、現在との大きな違いは、当時はコンドームは既婚者夫婦の「家族計画」を大きな目的として売られ、使用されていたことです。また、自販機でコンドームを買う高校生などは、極一部であったと思われます。40年前の失敗談?を明かしてくださった読者に感謝しますとともに、そこから見えてくる現代の課題を思います。

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