命と性の日記〜日々是命、日々是性

水谷潔が書き綴るいのちと性を中心テーマとした論説・コントなどなど。
 目指すはキリスト教界の渋谷陽一+デイブ・スペクター。サブカルチャーの視点から社会事象等を論じます。
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育てよう健全牧師(41)「多言天牧師」
 このシリーズもついに41回目。教会教育とは、牧師が信徒を教える一方通行ではなく、信徒が牧師を育てるという面も。そして、それは教会教育プログラムの中ではなく、教会生活という生活の場で行われることでしょう。「教会生活即教育の場」。それが牧師が信徒から受けるべき教会教育なのだろうなとか思っているわけです。

 そこで今回取り上げたいのが、「多言天牧師」であります。そもそも仏教には「多聞天」という神様がいます。七福神の毘沙門天と同一とのこと。元来はインド神話の神で、その名前の意味が「よく聞く者」との意味があるので、「多聞天」と訳されたようです。

 ある牧師が「牧会は膝のお仕事ですよ」とおっしゃったのを覚えています。膝とは祈りの膝のこと。つまり、牧会の本質、あるには基本は信徒を執り成し祈ること。確かに、直接信徒と触れ合わない場面で、信徒を愛し、労しているかどうかが、実際に信徒に対している時の言動などを決定するだろうなーと思います。

 「多聞天」なる偶像の名称から思うことは、「牧会は耳のお仕事」でもあるということ。信徒の相談では、話を傾聴すること。教会の中での信徒の言葉には謙虚に耳を傾けるべきでしょうし、信徒からの苦情やお叱りなどにも耳を閉ざしてはならないでしょう。そうかんがえるとよい牧師は「多聞天」牧師かなーと思いながら、自らを反省。

 そこで、信徒の皆さんに提案。大切な牧師を「多言天牧師」にしてはなりません。また、既に「多言天」である牧師を放置してはなりません。10%でもよいので、発言削減を試みましょう。

 多くの悩みは聞いてもらうだけで、大きく解決に向かうもの。自分で言語化するうちに、悩みが明確化したり、自分が客観視できます。しっかりと心を込めて、聴いてもらうだけで、心が軽くなり、信仰的に考えられるようになります。既に聖書的正解を持っていながら、従えずに苦悩している場合などは、聴いていただくだけで、聖書の言葉に従った決断実行ができることも。牧会の現場などでは、多聞天でいるだけで、信徒が聖書に従い、試練を克服し、成長していく場合もしばしば。

 それなのに、話を半分も聞けば、全容が予想でき、模範解答も準備できてしまう牧師は、多聞天どころか、「半聞天」状態。そこで起こるのは、「半聞天事件」。さっそく、聖書に立脚した正論を信徒に伝え、その見解に従うように指示を出し、さらにそこから、発展して、論理が展開し、説教になったりするのが、「多言天牧師」。発言がエコでないのです。聖書的に正しいとは言え、必要も効果もない無駄な言葉があふれ出しています。言葉数が多ければ効果があると思っているのか?聖書に立脚した的確で簡潔な言葉が持つ絶大な力をご存じないのか?信徒の中に御言葉と共に働くご聖霊の働きを信頼していないのか?心配になるほどの多言ぶり。

 聴かされた方は、何がポイントか結論か分からず、単に圧倒された気分や意味のない仮想充実感疲れを覚えるだけのことも。信徒が相談に来なくなったり、牧師との交わりを避けるようになっても、まだ、気づかないようだと重症なのかも。

 私は男性牧師の場合は、牧師夫人が愛を込めてはっきりと指摘するのが一番かと思っています。
万が一、夫婦の会話まで男性牧師が多言天になっているとすると、末期症状でありましょう。
 
 「目にあまる」ならぬ「耳にあまる」ような場合については勇気と愛のある信徒さんは、「先生、多聞天って知ってます?」「先生、多言天入ってますよ」などと、切り出して上手に指摘するのも、いいかもしれません。

 というわけで、育てよう健全牧師、育てよう多聞天牧師
 

〈追記〉
 このシリーズの記事は、特定の牧師あるいは教会について言及するものではありません。あくまで、一般論として記しております。また、批判材料としてではなく、健徳的に用いていただけるよう願います。



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