命と性の日記〜日々是命、日々是性

水谷潔が書き綴るいのちと性を中心テーマとした論説・コントなどなど。
 目指すはキリスト教界の渋谷陽一+デイブ・スペクター。サブカルチャーの視点から社会事象等を論じます。
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育てよう健全クリスチャン(10)〜ブツブツ・ベッタリ・クリスチャン

 ここでの「ブツブツ」とは「文句」「不満」であります。そして、「ベッタリ」とは「依存性」のこと。ですから、「ブツブツ・ベッタリ」とは、「文句を言いながらも、その相手に依存している」というある種幼稚な姿勢であります。逆言えば「依存しているくせにその相手に文句ばかり言っている」という極めてわがままな姿勢であります。

 そもそも「甘え」が容認とされる日本文化では、「ぶつぶつ・べったり」体質は当然で、あまり批判され、責められることなく過ごせてしまいます。「私立大の高額な授業料と仕送りを親に払わせておいて、さんざん親の悪口ばかりいう大学生」、「夫の悪口ばかりなのに絶対に別れて、自立した歩みをしようとしない」、「会社と上司に不満をためながらも、会社に依存した人生以外の選択をしないサラリーマン」、「政府と政治家の批判をしつつも、市民運動など自らの力で政治を変えていく意欲もない国民」。

 こういう「ぶつぶつ・ベッタリ体質」は、人間の罪深さの典型的な現われの一つでありましょう。また、こうした甘えを過度に許容してしまう日本社会はお笑いの世界なら「どうにかしてるぜ!」とのツッコミは必然でありましょう。

 こういう日本社会ですから、日本社会に建てられた教会も例外ではありません。「ぶつぶつ・ベッタリ」体質のクリスチャンは珍しくありません。「牧師が〇〇だから」、「教会が〇〇だから」と不満を言います。しかし、「牧師が〇〇だけど、自分は神の前に・・・・」、「教会が〇〇だけど、信徒の責任として・・・・」という発想や発言、そして行動はないのです。つまり「牧師」という個人や「教会」という組織に依存をしているのです。神の前でのキリスト者個人としての責任を自らに問うことはないのです。要は信仰姿勢が自立をしていないのです。

 牧師の説教が意味不明では、礼拝者はかなりきついです。それでも、一礼拝者として、真実な礼拝をささげる工夫と努力はできずはず。教会が停滞ムードに満ちているのも、苦しいこと。それでも一教会員として、小さな試みを始めることはできるはず。たとえその「ぶつぶつ」が正しくても、「ベッタリ」でない選択は多くの場合ありうるはず。

 逆に言えば、「依存しながら文句を言う」などは、「あなたは神様満足度でクリスチャンしてるのですか?それとも顧客満足度でクリスチャンしてるんですか?」とお尋ねしたいです。

 結局、そのような「ぶつぶつ・ベッタリ」体質での信仰生活はなのです。快適なのです。神様に従わないのも、自分が成長をしないのも牧師や教会が悪いからと責任転嫁できるからです。神の前での自己責任放棄にはこれほど都合のよい言い訳はありません。こうした信仰スタイルを、確立してしまえば、まさに信徒は「お客様」で「顧客満足度」という基準で「牧師というエンターテナー」、「教会というサービス業」を評価して信仰生活を送るのでしょう。神様が発する「トホホ」というため息を聞くこともなく。

 牧師個人に由来する問題、教会が長年積み上げてしまった問題などは、時に克服困難なことでしょう。それでも、「ぶつぶつ」以外の選択肢、「ベッタリ」ではない選択肢はあります。「ぶつぶつ」を建徳的な愛の助言として、きちんと伝えるべき方に伝えることは、多くの場合可能でしょう。また、「べったり」を止めて、信徒の側からの働きかけをすることも、よほど権威主義的な教会でなければ選択肢の一つでしょう。最終的に、諦める、袂を分かつなどの決断にいたるとしても、そうした試みをするというプロセスは、神の前にも教会論的にも誠実な態度かと思うのです。

 神様の御心は明らかに「ぶつぶつ」でも「ベッタリ」でもありません。それと置き換えるべき選択肢神様に喜ばれる選択肢を選び取る健全信徒でありたいものです。

 

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