命と性の日記〜日々是命、日々是性

水谷潔が書き綴るいのちと性を中心テーマとした論説・コントなどなど。
 目指すはキリスト教界の渋谷陽一+デイブ・スペクター。サブカルチャーの視点から社会事象等を論じます。
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自立を忘れた子育ては後ろの山に棄てましょう(4)

 今回考えるのは、「子育ての評価基準」であります。子育ての評価基準とは何か?

 「どこの学校行った」とか「学業成績がどう」とか「何ができる」とか「何を持っている」とか、そういうのは、子育ての評価基準ではない!と私は断言したいです。それは全部、「付加価値」であります。子どもという人格にあれこれペタペタつけた張り紙のようなもの。

 それには確かに価値がありますが、あくまで本体価値でなく、付加価値に過ぎません。前回も書いたように、しつけがよくできているとか、何かができるとか、他よりうまい、早い、確実とか、賞を取ったとかは、犬の飼育でも同じです。

 犬と人間、飼育と育児の違いは自立でありますから、子育ての評価基準も自立度なのであります。具体的に言い換えるなら、年齢に応じて、自分についてのことをどれだけ責任もって決断し、その結果に対して責任を取り、親に責任転嫁や依存をしない生き方ができているか?」、それが、私の考える子育ての評価基準。

 子育ての評価基準の間違いが如何に悲劇的かをイメージするのに、有効なのが、あの「冬彦さん」であります。東大卒でエリートサラリーマンという最高の付加価値です。しかし、自立度については、母親に支配されたままという最低の本体価値です。自立度不足という面での子育ての失敗が最も端的に現われるのが、結婚生活です。自立度が極度に低ければ結婚不適格なのは創世記2:24から明らか。

 首都圏で奉仕をすると、かなりの確率で、クリスチャンホーム育ちの高学歴の息子さんが、深刻な女性問題を起こしたり、悲惨なプロセスで結婚を破綻させているとの情報をお聞きしたり、困っている牧師から相談を受けたります。関西圏や中部圏では、あまり、そうした事例は見聞きしません。 多分、首都圏に突出して顕著なのは、都市化、(私立中志向などの)受験戦争の低年齢化も関係するのだろうと推察をしています。

 困ったことに、日本の社会においては、男の子なら、勉強の成績が抜群なら、人格的な課題や欠損は指摘されずに済んでしまいます。当然、当人も自分の課題や成長目標として受け止めません。その結果、高学歴を経た専門職の方には、しばしば驚くような人格欠損が見られます。別の視点で言えば、「高学歴低学力」であります。

「高学歴低学力」についてはこちらを参照。
http://blog.chiisana.org/?eid=1407851


 同様に、日本のクリスチャンホームや教会はどうも男の子に甘い体質があるのでは?「勉強ができて、バプテスマを受けて、堅実に教会生活を送る」という三点セットがそろっていれば、クリスチャンホームの男の子たちは、信仰的自立度や人格的成熟度をあまり問われないで過ごせてしまうのでは?逆に言えば、少なくとも若い時代には、三点セット以上の聖書的な成長を周囲もあまりチャレンジしていないのでは?と心配です。

 「日本のクリスチャンホームと教会は、自立不足のクリスチャン男性自立した未信者男性を作っている」

 今回、私はこのフレーズを、危機感を煽ったり、インパクト狙いで記しているのではありません。深い悲しみと痛みを覚えながら記しています。「父母を離れて」との真理の言葉を持ちながら、一部のクリスチャンホームが、世と調子を合わせるかのように、自立を忘れた子育てをしてしまっている現状が悲しくてなりません。そうしたことの結果かどうかは分かりませんが、高学歴で忠実に教会生活を送るクリスチャンホーム子弟が、悲惨な結婚破綻をしているという事例の多さ・・・・・。

 男性の場合、自立不足でも、職業生活はある程度送れます。ある意味、学校生活の延長ですから。しかし、結婚生活は厳しいです。学校やお勉強とは異なり、人格そのものが問われますから。自立不足がもっとも顕著に現われるのは結婚生活の破綻でありましょう。

 こうしたシリアスな問題は、牧師であれば信徒に相談できませんし、教会の外へは情報が伝わる事はありません。もしかしたら、私のような立場だからこそ把握できているのかもしれませんので、大きな悲しみと痛みをもって、このことは発信しておきたいです。そして、もし、私の認識が正しいなら、こうした傾向が首都圏から、日本全土のキリスト教会やクリスチャンホームに広がらないことを願っています。


 自立を忘れた子育ては、明らかに聖書にも神様の御心にも反するものです。旧約の民は、「あなた方の子どもをモレクにささげてはならない」と命じられる必要がありました。自立という育児のゴールを見失った今日の日本社会においては、クリスチャンたちは、こんな戒め、命令を神様から頂く必要があるのでしょう。

 「あなたがたは、あなたがたの子どもをペットのように飼育してはならない

 最後にもう一度、お勧めです。

自立を忘れた子育ては後ろの山に棄てましょう。」

 棄てないと子どもが、そして子々孫々が、かわいそうですから。


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