命と性の日記〜日々是命、日々是性

水谷潔が書き綴るいのちと性を中心テーマとした論説・コントなどなど。
 目指すはキリスト教界の渋谷陽一+デイブ・スペクター。サブカルチャーの視点から社会事象等を論じます。
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「ペッパー警部」は性犯罪暴走ソングかもしれない?

 昨日の記事とはピンクレディーつながりということで。大ヒットした歌謡曲の中には、よく歌詞を考えてみると赤面してしまうようなものも少なくありません。その一つが「ペッパー警部」であります。昔はいちゃつく恋人が警官に注意され、それでもいちゃつきたいという恋愛猪突猛進ソングだと思っていました。思想的には、「恋愛の自由主張とそれを管理する社会秩序」というわかりやす構造で、おさえがたい恋愛欲求を賞賛しているように考えていたのです。

 ところが数年前、歌謡曲評論の書物を読んで、目からウロコ、顔は赤面であります。ペッパー警部は、公序良俗に反する性犯罪暴走ソングかもしれないという考えに至ったのであります。まずは、主人公女性の彼氏のいちゃつきについての描写が問題です。

 「あなたの言葉が注射のように私の心に沁みてくる」とは、恋人同士の甘い言葉の描写としては不自然なのです。言葉が心に沁みるのに「注射」という比喩はありえません。評論家によれば、「お花畑」などは性行為を意味する定番の比喩で、この「注射」も「性的な隠喩」とのこと。つまり、彼氏の甘い言葉の後に、「注射」という隠喩が示す性行為を予感させるというわけです。

 ということは、この二人の屋外におけるいちゃつきを放置しておくと、公然わいせつ罪に至ることが予想される状況なのであります。まさに犯罪行為にいたるその前に、ペッパー警部が二人を発見「もしもし君たち帰りなさい」と市民に対して温厚な指導をしてくださったのです。見事に公然わいせつ罪に至る前段階で犯罪を防止したのですから、アッパレ!ペッパー警部でありましょう。

 これは警察権力としては極めて正当な権力行使であります。それに対して、「邪魔をしないでね」とは、何たる自己中心的な応答でしょうか?性犯罪暴走以外の何物でもありません。

「邪魔じゃねーよ、犯罪防止だよ」
「おまえらがこれからしようとしていることは、公然わいせつ罪だろ?」
「おまえらのほうが市民の健全な生活を邪魔してんだろーが!」
「現行犯逮捕にならんかっただけラッキーだと思えよ。」
「犯罪行為に至る前に見つけてもらったたんだから、お礼を言えよ。」

 こんな思いが、心をよぎったでしょうに、ペッパー警部は、よく逆切れもせずに冷静に対処してくださったと感心します。

 というわけで、「ペッパー警部」とは、「警察権力の静止を振り切ってまで、公然わいせつ罪に至ろうとした極めて犯罪的なカップルの自己中心的な主張」を歌っていると私は解釈しております。こんな不道徳で犯罪的な歌詞を書き、小学生の女の子にまで歌わせたと、阿久悠には感心するやら呆れるやらであります。

 
 ピンクレディーも十分、人間的にも成熟なさったのですから、そろそろ、地味なスーツ着用で、ペッパー警部へのアンサーソングを歌ってみてはどうでしょう。
 
 「ペッパー警部ありがとう。若気の至りで邪魔をしないでなんて言ってゴメンナサイ。あなたのおかげで犯罪者にならずにすみました。あの時のお叱りの言葉が心に沁みてます。今は、平凡で幸せな家庭を築いています。」

 これってほとんど刑事ドラマですね。

 
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