命と性の日記〜日々是命、日々是性

水谷潔が書き綴るいのちと性を中心テーマとした論説・コントなどなど。
 目指すはキリスト教界の渋谷陽一+デイブ・スペクター。サブカルチャーの視点から社会事象等を論じます。
<< キリスト教性教育研究会研究大会のご案内〜8月18日(木)ICUにて | main | 明日は辻岡会長ゲストで賛美集会 >>
子宮の中では、今も続くナチズムとホロコースト?
 次の「ぷろらいふ」(本会の機関紙、読みたい方は入会しましょう!)には、出生前診断のことを簡潔に記そうと思ったところ、ちょうどラジオ放送でお世話になっている女子アナから貴重な情報が!興味深いブログ記事をご紹介いただきました。 

ブログ「非国民新聞」より「それが優生思想なんです」
http://blog.goo.ne.jp/rebellion_2006/e/ddb801f2dd08ad50a7420b1382e8d4d3

 20年で中絶件数6倍は明らかな間違いであります。全体の絶対数は出生数と共に減少しておりますから。超音波技術の発達との関連ですから、きっと6倍というのはある特定の理由や時期、ケースでの中絶に限ってのことでしょう。

 戦後から1996年まで続いた「優生保護法」は分かりやすく言えば、病気や障害を持った子どもが生まれてこないことを目的として中絶を許可するとう優生思想理念が根底にありました。しかし、1996年には、同法から優生的要素を排除して、改正され、名称も「母体保護法」となりました。

 とろこがです!出生前診断の技術の進歩と普及によって、先天的な障害をもった胎児は、誕生前に中絶されるケースが増加しているのです。これは、中絶理由に、胎児の障害を持たなくなった「母体保護法」には明らかに違反しています。つまり、違法行為なのです。しかし、現実には、経済的理由などの名目で合法的に中絶されていくのです。

 これは胎内における明確な障害者差別であります。障害者が生まれたら家族は大変、当人不幸、自治体の財政負担も大きいなどの極めて浅薄な偏見によって、こうしたことが起こっています。実際にダウン症児童と触れることなく、そうした子どもを育てる家庭の現実を知ることもなく、安易な決断に走る夫婦は少なくないようです。

 子どもは親を選べないのですから、親が子どもを選ぶなどはとんでもないことでしょう。自分に関することは他者の生命まで完全にコントロールしようとする態度には現代人の高慢さ、強欲さを思います。思い通りにならない現実を受け入れられないことは現代人の弱さを意味するのでしょう。また、思い通りにならないことの中に深い意味を見出そうとしないのも、世俗化した現代人の浅はかさを露呈しているのではないでしょうか?また、障害をもったいのちを不良品のように考える背景には「いのちの商品化」があるのではないか?いのちさえ商品のように考えて顧客満足度発想に陥っているのではないか?と危惧をします。

 私たち人類は、第二次大戦後、真摯な反省に立ってナチズムを憎み、優生思想を排除し、人権を尊重してきました。しかし、誕生前の胎児については、今もナチズム政権の下にあり、ホロコーストが行われているのです。出生前診断の発達と普及により、世界中の先進国で、そしてこの日本社会のなかで。

 同時に私たちは自らに問わなくてはなりません。女性である自分や自分の妻が、あるいは自分の家族である女性が、妊娠したら、出生前診断を受けるのか否か?受けるとしたら、もし、障害ありとの結果なら出産するのか否か?を。


  ※サイト本体を経由せず読まれた方はこちらをクリックお願いします。
 「小さないのちを守る会」
〈ワンクリックが小さないのちを守るサポートになります〉
| ヤンキー牧師 | 人工妊娠中絶関連 | 20:13 | - | - | - | - |
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< January 2018 >>
+ RECOMMEND
+ RECOMMEND
+ SELECTED ENTRIES
+ RECENT COMMENTS
+ RECENT TRACKBACK
+ CATEGORIES
+ ARCHIVES
+ MOBILE
qrcode
+ LINKS
+ PROFILE