命と性の日記〜日々是命、日々是性

水谷潔が書き綴るいのちと性を中心テーマとした論説・コントなどなど。
 目指すはキリスト教界の渋谷陽一+デイブ・スペクター。サブカルチャーの視点から社会事象等を論じます。
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声優女性、里子暴行死容疑で逮捕(2)
  とても残念なことですが、極めて稀なケースとして、里親が里子に虐待行為をすることがあるそうです。そうしたお話しを時々各方面でお聞きします。中には、性虐待まであり、それを施設に訴えても信用されず(真偽は不詳)などの里子の体験談なども報告されています。産みの親と育ての親の両者から虐待を受ける子どものことを思うと耐え難い思いです。今回の事件を機に、より子ども側の視点に立って、児童福祉が考えられる流れになればと願っています。

 さて、容疑者である女性、優れた職業実績に加えて、結婚・出産・育児・家庭円満・大学院・劇団主催、最後には里親という社会貢献までして、「スーパーレディー」になりたかったのでしょうか?それが「自分がなりたい自分」であったのでしょうか?試し行動に耐えかねて「もう限界」と里子をお返しすることを、「絶対に避けるべき失敗」としか考えられない正義感やプライドの高さがあったのかもしれません。いいえ、善意に考えれば、この女性、どこまでも純粋で真面目で正義感と社会貢献の思いに満ちていたとも推察できるでしょう。

 もし、この容疑者が夫に自分の限界や弱さや葛藤を夫に伝えることができ、夫の展望性のある冷静な判断や夫や娘からの強力なサポートがあれば・・・・とも思います。彼女は夫にさえ、自分の限界や破綻を伝えられないタイプだったのか?あるいは、夫が追い詰められている妻に気づいてあげられなかったのか?夫は妻同様に里子を育てることを使命として受け止めていたのか?

 容疑者の女性は、一見、極めて特殊で有能な女性のようですが、もしかすると、育児の中で孤立して、追い詰められて視野狭窄状態に陥ってしまう平凡な日本の母親の一人であったのかもしれません。無責任な推察になってしまってはいけないのでしょうが、そうしたことを思わずにはいられません。

 今朝もワイドショーでの発信を注目しておりました。里親制度の説明などはとても有意義に感じました。香山リカさんは、委託された里子にある二つのこととして、愛情確認の「試し行動」と「赤ちゃん帰り」があることを紹介していました。そして、「一定の年齢になっていたので、苦労やストレスを里親の集まりなどで話せなかったのか?」とコメント。やはり、孤立をしていたのではないかとの危惧であります。

 子どもは社会全体で育てるもの、そうした理念での里子の委託であるはず。その社会的責任を受け止めたのは里親夫婦、あるいは里親家族、あるいは里親の集まりという社会であったはず。しかし、もし母親が、その小社会孤立していたとしたら、それは大きな矛盾でしょう。

 この問題は制度的には、日本の児童福祉政策や社会の認知度などを問うものでしょうが、社会的には、日本の子育ての現状や父親の育児参加や責任の問題などにもつながるのではないでしょうか?


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