命と性の日記〜日々是命、日々是性

水谷潔が書き綴るいのちと性を中心テーマとした論説・コントなどなど。
 目指すはキリスト教界の渋谷陽一+デイブ・スペクター。サブカルチャーの視点から社会事象等を論じます。
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キリスト教会イロモネア(1)青い杓子定規
 かつて「イロモネア」とかいうお笑いネタを競う番組がありました。多分、語源は「イロモノ」から来ているのでしょう。寄席の世界では講談と落語以外の演芸(漫才)などはイロモノと呼ばれておりました。講談落語は、演目が黒い文字で記され、それ以外は朱色などの色で文字が書かれたことに由来するようです。

 そこで、キリスト教会における「イロモノ」を「色物」とかけて、考えてみようというのがこのシリーズ。

 第一回目の色は「」であります。

「君は何を今、見つめているの?」と歌ったのは、「青い三角定規」であります。
そして、「君は誰を今、さばいているの?」というのが「青い杓子定規」なのです。

 まあ、未熟で青いので、聖書が示す原則や基準を、杓子定規に適用して、他者を安易にさばいてしまうわけです。青く未熟なので、聖書の言葉や基準を、まず、自分に当てはめて、内省することがないのです。すぐに自分を棚に上げて、他者に適用します。また、その適用が杓子定規なわけです。機械的に相手やその判断行動に当てはめて、善悪や是非を決めてしまいます。

 聖書の原則や基準は明確であっても適用は柔軟で、弾力性がなくては、そうした原則や基準さえも御心に反する用い方になりかねません。たとえば、福音書の時代の信仰者達は律法を字義的に、機械的に守ろうとするあまりにかえって律法の目的を喪失していました。自由を与えるはずの律法が信仰者と生活を不自由にしていたようです。

 その革新者として最も過激だったのは、イエス様でしょう。遊女は姦淫の罪、取税人は盗みの罪の常習者です。職業自体が罪ということ。ですから、当時の信仰者は、遊女・取税人とは交わらないことが、聖い神様の喜ばれることと考えて、交際がタブーとされ、職業差別が当然であったわけです。

 「遊女、取税人は職業自体が罪汚れている→交際しないのが御心→社会的タブーと差別

 この発想は一見正しいようです。むしろストレートで単純な「原則と適用」の関係でしょう。そして、これは、青い杓子定規の典型でもあるでしょう。

 そこで、WWJDであります。イエス様は何と!遊女、取税人と食事をし、社会的タブーを破るという過激ぶり。しかも、遊女や取税人に、罪を悔改め、転職するように、直接、勧めておりません。様々な想像ができるでしょうが、私はきっと、イエス様の発想はこうではなかったかと予想します。

 「遊女、取税人は罪を自覚している罪人→それ故に社会から疎外され、最も愛の交わりを必要としてる人々→だから、私がすすんで隣人になろう」

 姦淫と盗みが罪という原則、基準は同様です。しかし、取った態度は正反対愛と義の両立を目指す時、適用は弾力的で柔軟になるもの。

 私自身にも数え切れない程、「青い杓子定規」の覚えがあります。していけば「赤い分度器」になって、様々な角度から他者や事象を観て、愛と義を両立させる対処や判断ができるようになるのでしょうか?


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