命と性の日記〜日々是命、日々是性

水谷潔が書き綴るいのちと性を中心テーマとした論説・コントなどなど。
 目指すはキリスト教界の渋谷陽一+デイブ・スペクター。サブカルチャーの視点から社会事象等を論じます。
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クリスマス前は人権週間(5)ミシェル・ンデゲオチェロが訴える黒人差別

 昨日に続いてミシェル・ンデゲオチェロには二作目に”Peace beyond passion”からキリスト教と差別問題の関係を鋭く訴えている楽曲を。今回ご紹介するのは、「ニガーマン〜申命記」であります。特に”The Way”の歌詞などは、痛烈です。

 こちらのブログでは、PV視聴可能で、英語の歌詞も読むことができます。
http://ameblo.jp/tkms63/entry-10427743236.html

 「黒人が呪われた民族である」とか「白人の奴隷となるべき存在」という論拠として、残念ながら聖書が用いられてきたことをご存知の方も多いことでしょう。創世記におけるノアの物語の記述から、「黒人はハムの子孫で、故に呪われた民族」との見解によって、白人主導社会では、黒人蔑視が合理化されてきました。同じように申命記20:10−15からは、イスラエル民族(白人キリスト教徒)がカナン人(黒人非キリスト教徒)を奴隷とすることが正当化されたようです。

 歴史を見るときに、聖書の言葉は、奴隷制度と黒人差別を正当化する根拠ともなり、逆に奴隷解放と差別克服の根拠ともされてきました。聖書を正しく読み、適切に適用しなければ、聖書は、罪と悪と不正を正当化する最強の論拠とさえなりえるのです。特に強者や支配者層が自己の利益を守ることを優先に聖書を読むなら、聖書は「損をしてでも従うべき神の言葉」ではなく、「自分の利益を守る守護神のお守り」になるわけです。

 よく考えてみれば、悪魔は自己利益のために聖書の言葉を用いました。聖書の言葉を根拠に、イエス様が救い主にならぬよう、聖書の言葉を用いて、石をパンに変えさせ、頂から投身させようとしました。しかし、イエス様は別の聖書の言葉で反論をしました。

 強者である支配者層が、被支配者層を聖書の言葉によって、抑圧すること。強者であるキリスト者の夫が、妻を聖書言葉を根拠に自らに隷属させること。強者である親が聖書の言葉の権威を用いて、子どもを神の願いではなく自分の思い通りにコントロールすること。

 つまり、自らは聖書の言葉に従わず、弱者を聖書の言葉を根拠に、自分の利益のために願望通りに支配、コントロールしようとすること。それは、単なる「みことばの誤用」であるだけでなく「悪魔の業」だと私は思います。

 しかし、恐ろしいことですが、こうした悪魔の業が、教会の歴史の中で、堂々と行われてきたのでしょうし、今日も、キリスト者の結婚関係、親子関係、教会生活、教団内部などで、意外と恒常的にまかり通っているケースも。

 キリスト者が、キリスト教会が過去に犯してきた過ちと現在の過ちを、自らを安全地帯において、対象化し、批判する姿勢はどうかと私は思います。あくまで、教会内部の一人として、、自らの過ちとして受け止めるべきでしょう。

 むしろ、キリスト者である自らが「無自覚のうちに、悪魔の業に手を染めていないか」の自己検証から、始めるべきでありましょう。まず、自らの結婚生活、親子関係、教会生活、職業生活、社会生活などにおいて、強者である自分が聖書の言葉や神からの委託である権威を利用して弱者の人権侵害をしていないか?そからの自己検証。自らの内に潜む弱者の人権侵害に及んでしまう強者としての罪を直視すること。それがクリスマス前の人権週間の過ごし方かと思います。

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