命と性の日記〜日々是命、日々是性

水谷潔が書き綴るいのちと性を中心テーマとした論説・コントなどなど。
 目指すはキリスト教界の渋谷陽一+デイブ・スペクター。サブカルチャーの視点から社会事象等を論じます。
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昭和歌謡曲バンザイ(1)

 新年最初のシリーズはどうでもいい音楽評論。しかも、昭和の歌謡曲であります。常々思っております。昭和期の歌謡曲をバカにする輩には、音楽を語る資格がないのだと。特に歌謡曲を正当に評価できない人間が、ロックを語るなどかなりいたい姿であります。同じ大衆音楽、商業音楽の範疇にあるからです。

 最近はかなりマニアックなジャズバンドのお陰で、由紀さおりさんとそのバンドが日本の昭和歌謡の偉大さを、世界的に紹介して下さったようです。昭和の歌謡曲には、洋楽の同時代のエッセンスが、盛り込まれております。大衆的でありながら、かなりレベルの高い音楽であります。

 歌謡曲のすごさは、一定の芸術性、先鋭性、思想性を持ちながらも、それを、娯楽性、大衆性、商業性と両立させなくてはならないことであります。つまり、大衆に支持され、儲からなくてはならないのです。

 いかに芸術性、先鋭性、思想性があっても、日本の大衆に受け入れられなければ、歌謡曲ではありません。優れた芸術性、先鋭性、思想性を持つ現代音楽やロックやジャズの作品が大衆的支持を得られないのは周知の事実。では、逆に大衆の好みやニーズに迎合するだけでは、ヒットは生まれません。優れた歌謡曲には必ず一定の芸術性、先鋭性、思想性があるもの。

 今回は音楽と歌詞と歌手の三点で論じてみましょう。歌謡曲の多くは、音楽面では洋楽の日本的受容であります。時にはかなり露骨なパクリであります。しかし、歌謡曲を単なる洋楽のマイナーモデルだと思ったら大間違い。結構クリエイティヴなのです。

 優れた歌謡曲は詩がすごいです。まさに、芸術性、先鋭性、思想性があります。常々日本のロックは音楽的には高レベルですが、詩が貧弱だと思うこともしばしば。日本のロックミュージシャンは詩に関しては昭和歌謡に学んでいただきたいと願っております。それ程、ある世界観、思想、美意識を、伝わる言葉で伝えているのです。

 最も特筆すべきは歌手です。歌謡曲では、歌唱力が問われるだけではなく、それ以上に歌手のキャラクターやイメージが決定的です。このことはロック以上にそうだと思います。その作品のイメージを体現するような歌手のイメージの決定性、それが歌謡曲が他の音楽と大きく異なることでしょう。

 こうしたシリーズを始めようと思ったのは、年末の名古屋の放送局の番組。大晦日の放送で、「歴代レコード対象受賞曲ベストテン」をリスナーの投票のみで、ランク付けして、発表していたのです。今回のシリーズでは、このベストファイブを紹介して、論じてみます。大変ゆるい企画ではありますが、数日のお付き合いを。

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