命と性の日記〜日々是命、日々是性

水谷潔が書き綴るいのちと性を中心テーマとした論説・コントなどなど。
 目指すはキリスト教界の渋谷陽一+デイブ・スペクター。サブカルチャーの視点から社会事象等を論じます。
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昭和歌謡曲バンザイ(2)
 大晦日に名古屋のラジオ放送局が企画したリスナー投票による「歴代レコード対象受賞曲ベストテン」、その第五位は、ジュディー・オングの「魅せられて」でありました。 レコード対象受賞曲となると、音楽、詩、歌詞の三つともが最高であります。それぞれについて、勝手に語ってしまいましょう。

 音楽面については作曲が筒見京平さんです。これは、もしかするとワールドミュージックの先取りかも。ギリシャ音楽のような?そうでないような?ですが、日本人がイメージするいかにもというギリシャを想起させます。アレンジ面でも非凡な創意工夫に満ちた名曲だと思います。

 この曲が画期的なのは、歌詞にあります。詳細を知りたい方はこちら。
 http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=35656

 この歌詞の画期的なのは「女性の性」を描いていることです。それも演歌のように男に依存する弱い女性ではありません。逆にピンクレディーが歌う奔放な女性や山本リンダが歌う高飛車女でもありません。それはギリシャ神話的にして、観音菩薩的で、エーゲ海文明的な「女は海」という女性のセクシャリティーであります。

 こうした女性の性を描いたのは、やはり女性である阿木さんです。従来は歌詞になることなかった女性の性の一面を描いたことが、この曲の決定的成功要因でしょう。それは、聖書的に言えば、偶像礼拝と性的不品行が同時進行したカナンでの礼拝やコリントでの異教的礼拝を想起させます。さらに言えば、きっと、それは、日本民族が潜在的に持つ、観音信仰と売買春の結びつきのような土俗性を刺激したのではないかと推測します。

 こうした従来にないワールドミュージック的で新たな視点で女性の性を描く歌を、誰が歌うのか?は、大きな問題。既存の有名歌手では、逆にこの歌の斬新さが、既存の歌手イメージで、損なわれてしまいます。誰が選んだかは知りませんが、ジュディー・オングが歌うことに。

 求められるのは、当然のこととして、歌唱力と美貌。さらに、歌詞の内容を体現するかのような成熟した女性の魅力、異国情緒のあるキャラクターです。ジュディー・オングという人選は意外なようで、必然だといえないこともないでしょう。

 これは、歌詞の持つ先鋭性、音楽の持つ芸術性が、見事に大衆性と一致した名曲と言えるでしょう。他の対象受賞曲とは大きく異なる音楽性と歌詞内容でもあると思います。
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