命と性の日記〜日々是命、日々是性

水谷潔が書き綴るいのちと性を中心テーマとした論説・コントなどなど。
 目指すはキリスト教界の渋谷陽一+デイブ・スペクター。サブカルチャーの視点から社会事象等を論じます。
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恋愛>結婚がもたらすもの(1)
 メディアを中心に聞こえてくるのは、恋愛は楽しい、素晴らしいという声、逆に結婚の破綻やその苦労話ばかり。嫌という程の変更報道のおかげで、「恋愛>結婚」との価値観が刷り込まれているかのような現代日本であります。

 聖書によれば、神は人を男女に造られ、異性を求めて心身ともに一つになるように定められました。そこで、特別独身に召されていたり、強いられている方々を除いた圧倒的多数派は、恋愛感情が与えられているわけです。ですから、恋愛は神様からのプレゼント、人間の本質にかかわる大切なものです。

 恋愛が素晴らしいのは、確か。でも、結婚に勝るかと言えば、とんでもございません。恋愛感情は結婚のためにあるのですから。恋愛は結婚の準備体操に過ぎません。ある意味においては恋愛の完成形が結婚なのであります。

 「完全なものが訪れたら不完全なものが廃れる」「大人になったら、子どもであることをやめる」と聖書が示す真理は愛の世界においても同様。結婚の前には恋愛は衰え廃れるのです。結婚という「大人の愛」に至ったら、恋愛という「お子ちゃま愛」は、もう、やめるのです。

 恋愛とは、結婚と比較するなら、やはりお子ちゃまなのです。「嫌になったら止める」「意志や責任より、感情や気分で生きている」「相手より自分が大事」「うまくいかなければ、次のチャンスがある」など、「そんなことでは、社会で通用しませんよ」と言われる子どもと同じです。

 一方の結婚は、「嫌になっても止めない」「そう契約したから、責任を果たす」「自分より相手が大切」「次のチャンスは考えず今の相手と最高のパートナー関係を目指す」と、「社会人としてあるべき姿だよね」と言われる大人と同じ。

 ですから、「恋愛はしたいけど結婚はしたくない」と考える方々は、「愛における成熟拒否」であります。「嫌になったら止められる」という自由を確保しながら、「共に生きる相手への誠実さや責任」は負わずに、愛を楽しむのですから、これは社会参加しない子どもと同じであります。働かないで、金を得ようとしているようなものでしょう。

 そうなると問題は深刻です。「恋愛>結婚」との価値観が普及して定着してしまうと、「愛の世界における一億総幼稚化」が始まります。恋愛の延長線上で結婚をしてしまうので、結婚してからもお子ちゃま愛のままの方々が増加。

 「嫌になったら止めてよいと思っての結婚」
ダメなら実家に帰ってこいという親」
「相手への誠実さや責任を負うことなく、感情や気分を優先する夫婦関係」

 結局、「恋愛>結婚」との価値観は「愛における成熟拒否」を招き、結婚の破綻や本来の姿からの逸脱へと続くのでしょう。

 忍耐と労苦を経ても実り豊かな人生を送ろうとする価値観を失ってしまったかのような日本社会は、責任や労苦や不自由を避けることを最優先とし、結婚回避傾向と恋愛志向に陥っているように思えてなりません。恋愛の楽しさはその時限りお気楽なのはいいのですが、あまり豊かな実りがある世界ではありません。一方の結婚は忍耐と労苦のしがいがある世界、人生を共に生きるという実りは、その労苦にふさわしいもの。いいえ、正しい労苦をすれば、その労苦を遥かに超えた実りがあるのが結婚という世界。

 かと言って、結婚回避恋愛志向の若い世代を非難してばかりではいけません。非難する前に問われるのは、自分の結婚生活。既婚者はその実りを後輩に見せたいもの。両親夫婦は子どもにその実りを教える視覚教材そのもの。ふと我にかえれば、結婚生活を送る者の側の責任も覚えます。既婚者こそが、「恋愛>結婚」か「結婚>恋愛」のいずれの価値観かが問われる時代なのかもしれません。
| ヤンキー牧師 | 聖書的恋愛論 | 17:45 | - | - | - | - |
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