命と性の日記〜日々是命、日々是性

水谷潔が書き綴るいのちと性を中心テーマとした論説・コントなどなど。
 目指すはキリスト教界の渋谷陽一+デイブ・スペクター。サブカルチャーの視点から社会事象等を論じます。
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「キリスト者として”原発”をどう考えるか」を読む
 先週は同著を何度か読み返しておりました。この書物、たちまち重刷とのことですが、当然でしょう。クリスチャンたちの正しいニーズに的確に応答しておりますから。しかも「いのちのことば社」ですから、特定の教派の方々は、「偏りのない健全な内容」として信頼してお求めになれるのでしょう。

 私自身は読んで本当によかったと思っています。ほとんどは既に聞いてきたことですが、抜群に有意義でした。それは、知識や情報ではなく、「聖書はどう語っているか?」「だから原発の何が問題か?」が、明確に記されている点です。

 私自身は原発問題は、人類の罪が生み出した人権差別問題の一形態としてとらえて、以前の記事で少し触れております。

「弱者犠牲の上に生きながら、その事実を見ないで済むシステム」
http://blog.chiisana.org/?eid=1407777

「いのちのことば」4月号の書評も同様の趣旨かと思います。
http://www.wlpm.or.jp/cgi-bin/db/kiji_t.cgi?keys34=0002871

同著のオンラインでの購入はこちらから。
http://www.gospelshop.jp/catalog/product_info.php/products_id/60847?osCsid=b4095dc7099b14723277829a8d386b62

 原発も、基地問題も、部落問題も、中絶も形態が異なるだけで、「弱者犠牲の上に成り立つ強者の利便性」という罪の組織的構造は同じだろうと理解しています。同著でも原発労働者の悲惨な労働状況や原発への経済的依存から抜け出せぬ地域などの問題が記されています。

 この書物の優れている点は、「原発をどう考えるか」の聖書的視点を示しているだけでなく、「社会問題に対して教会がどうあるべきか?」というさらに本質的な問い掛けに読者を向き合わせることでしょう。それは、読まないほうが楽だったと思わせる程です。

 「社会問題やそれに苦しむ人々のことは、教会や信仰の守備範囲外、教会の使命は直接的な福音宣教、多くの人が救われて教会が大きくなることを目指しましょう」

 「社会問題に関わる暇があったら、伝道!伝道!」

 そんな声について同著は問いかけているようです。

 「聖書は、本当にそれが神様の御心だと記しているでしょうか?」
 「それについて聖書が何と言っているか受け止めて応答しましょう」

 この書物は実は、「クリスチャンにとって都合の悪い事実と聖書の記述」を当のクリスチャンに突きつけているかのように思います。私にとっては有意義であると共に痛い良書でもありました。原発の是非、内容の賛否は別にして、必読レベルの著書でありましょう。
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