命と性の日記〜日々是命、日々是性

水谷潔が書き綴るいのちと性を中心テーマとした論説・コントなどなど。
 目指すはキリスト教界の渋谷陽一+デイブ・スペクター。サブカルチャーの視点から社会事象等を論じます。
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「老害」転じて、「老益」と為す聖句、ヘブル13:7
 戦後のキリスト教界をリードしてこられ、多くの信徒や後輩牧師夫妻の尊敬を受けてきた主の器が、その生涯の最後に残念なことに・・・・・。そうした事例は少なくありません。そうした事例について、以前、一人の牧師が私にヘブル13:7を示してくださいました。

 「神のことばをあなたがたに話した指導者たちのことを思い出しなさい。彼らの生活の結末をよく見て、その信仰にならいなさい。」

 これは直接には、指導される側に語られた言葉です。しかし、指導者の側から読めば、指導者は、その「生活の結末」を「その信仰にならいなさい」と神様から、後輩に向けておっしゃていただけるようにするのが責任でしょう。「生活の結末」という言葉は、新共同訳では、「生涯の終わり」と訳されております。

 信徒に模範を示すという面から、神様は指導者の「生活の結末」「生涯の終わり」を極めて重大な評価基準としているのではないかと思うのです。

 目を見張る働きをされながら、晩年に不祥事や逸脱行為、真の悔改めも和解もなく終わる伝道者生涯。

 団体を代表するような大規模教会を建て上げながらの教会私物化とその後の衰退。
 優れた教会形成をされながらも、後継の準備をすることなく過ごし、後継牧師の代には、礼拝出席者半減

 団体のリーダーとして活躍し続けながら、退くタイミングを逸し、老害によって団体を苦しめ、衰退させる大御所牧師。
 
 こうした残念な現実から目を背け、群れの功労者を賞賛する文化がキリスト教会にはあるように思います。あるいは残念な「生活の結末」については「皆知っているけど、口に出さない」のが大人の態度ということも。公の場では、ちょっと本音を漏らして、「素晴らしい先生でしたね、最期はちょっと残念でしたけど」程度の会話となるでしょうか。

 私はこれまで、「たとえ、最期は残念でも、それまでの功績まで否定してしまっては、いけないだろう。一応分けて考えるべき」と世間の常識、あるいは、キリスト教会の文化に立っていました。しかし、一人の牧師からヘブル13:7を示していただき「本当にそれでいいのか?」「神様の視点は違うのでは?」と悩んでしまいました。

 恐ろしいことですが、「最後はチョット残念だったけど、偉大な伝道者生涯だった」との全体評価は神様の目からありうるのか?と考えてしまったのです。聖書は指導者は模範を示すべきであり、付与される権威も、群れの模範となるための権威であると明記しております。

 その上で、この聖句を神様の評価基準とするなら、信徒の模範を示す、倣うべき信仰を示すという点においては、「最後は残念」は「全体的に残念」とまではいかなくても、、その指導者の生涯の全体の評価をかなり低くするのではないでしょうか?

 「終わりよければすべてよし」というのは極論でしょう。しかし、どうもヘブル13:7によれば、「終わりよくなければ、かなり悪し」のように私は読めるのですが、どうなんでしょうね?

 「老害」という言葉はキリスト教界でも、けっこう囁かれている言葉です。その信仰にならえないような生活の結末を送るなら、それは霊的世界における老害に他ならないでしょう。

「神のことばをあなたがたに話した指導者たちのことを思い出しなさい。彼らの生活の結末をよく見て、その信仰にならいなさい。」

 しかし、このみことばを生涯の最終ステージで、自らに適用できる指導者は、「老害転じて労益となす」となること間違いなし。「老害」という言葉はあっても「老益」という言葉はありませんね。でも、思うのです。後進にとって信仰の模範となるような生活の結末を送れたら、それが指導者として、まさに「老益」。伝道者生涯の完走と言えるでしょう。

 伝道者生涯、最後のミッションは、「自分の信仰にならってもらえるような生涯の終わり方」をすることでしょう。私自身、みことばの前にビビリながら、晩年はいよいよ妻や周囲のクリスチャンの声に聞き従わなくては!痛感しております。

 と言うわけで、このヘブル13:7が日本のキリスト教界において、「老害」転じて、「老益」と為す聖句として用いられるように願っております。
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