命と性の日記〜日々是命、日々是性

水谷潔が書き綴るいのちと性を中心テーマとした論説・コントなどなど。
 目指すはキリスト教界の渋谷陽一+デイブ・スペクター。サブカルチャーの視点から社会事象等を論じます。
<< 育てよう、健全信徒(19)〜河本兄弟 | main | 育てよう、健全信徒(21)〜不可能姉妹 >>
育てよう、健全信徒(20)〜宇宙兄弟
 「宇宙兄弟」という映画が話題のようであります。原作は漫画で、子どもの頃兄弟で夢見た兄弟一緒の宇宙飛行を実現するという感動のストーリーらしいです。

 一方、教会でもその生息が時に確認されておりますのが、「宇宙兄弟」。この男性クリスチャン、もちろんNASA所属ではありませんし、宇宙規模の大志を抱き、大きな働きをするわけでもございません。

 この男性クリスチャンまず、目つきが宇宙です。視線が宙に浮いております。表情も宇宙的で、浮遊感に満ちています。足どりも宇宙的で、無重力状態であるかのようです。「人の顔見て話せ」「ふらふらせずしっかり立て」と言いたくなることも。

 それで、考えや実生活が堅実なら別に問題はないのですが、「宇宙兄弟」は、考え方も浮遊感いっぱい生活も無重力状態なので、どうかと思うのです。出てくる言葉は、聖書的正論で、信仰的。でも、現実感がありません。その価値観や信仰的姿勢をもって「実社会でどう生きるか?」についての言及はありません。あっても理想論であって、具体論は当然のこと、体験談は皆無。どうも脳内の観念宇宙信仰生活が完結している様子。

 実際の信仰生活も、教会には集いますが、教会外の世界でキリスト者市民として、堅実な社会参加をしているか言えば、これが、どうも怪しいわけです。どうも、地に足の着いた職業生活を目指すことなく、地に足の着かない実生活なのであります。

 「あなたの考えを体現する実生活を社会に出て行き、証ししては?」と勧めれば、理屈をつけて、現状の信仰生活スタイルを変えようとはしません。たぶん、自分が語るように実際に生きることや、その生きかたを社会に証しする必然性や責任などは、宇宙空間にはないのでしょう。あるいは、無意識にも、社会でキリスト者として生きることから逃避して、頭脳内の宇宙空間から出ようとしないのかも。

 パウロは「上にあるものを求めなさい」とか「上に召してくださる方の栄冠」など、ゴールを天上に見ていました。しかし、現実の地上の歩みは、殺されかけたり、犯罪被害者になったり、生々しく壮絶なものでした。つまり、パウロは非地上的ゴールを想定しながら、超地上的歩みをしていたわけです。目は天に向けながら、その脚は地にしっかりと着いていたのです。 

 教会内で、時に生存確認される「宇宙兄弟」には、パウロを模範として、歩まれるよう、徐々に社会参加や具体的歩みを勧められることかと思います。断固、そうした変化を拒否するようなら、そこには恐れや劣等感のような根深い要因があるのでしょうから、別のアプローチが必要となるのでしょう。

 また、当人や周囲が何を勘違いしたか、稀にこうした宇宙兄弟が、神学校入学を願い、教職の道を目指すことがあるようです。教会と学校組織に中では、優れた学業成績を残すこともあり、教職の道に入ることが、あるとかないとか・・・。こういうのだけは、送り出す側の教会と受け入れ神学校のと送り出される就任団体の方でトリプルチェックしていただき、ご勘弁をと願います。

 宇宙兄弟が生じやすい時代と社会だと思います。クリスチャンホームにも宇宙兄弟を生み出しやすい土壌があるように観察します。いかに教えの世界、観念論に終始しない信仰を、家庭や教会学校の中で、植え付けていくか?個人的には「教理の伝達」「道徳教育」に終始しない「生活を伴う信仰教育」の大切さを思います。
| ヤンキー牧師 | 健全信徒・教会・コリント化シリーズ | 14:35 | - | - | - | - |
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< June 2017 >>
+ RECOMMEND
+ RECOMMEND
+ SELECTED ENTRIES
+ RECENT COMMENTS
+ RECENT TRACKBACK
+ CATEGORIES
+ ARCHIVES
+ MOBILE
qrcode
+ LINKS
+ PROFILE