命と性の日記〜日々是命、日々是性

水谷潔が書き綴るいのちと性を中心テーマとした論説・コントなどなど。
 目指すはキリスト教界の渋谷陽一+デイブ・スペクター。サブカルチャーの視点から社会事象等を論じます。
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ここにも差別?スポーツ編(3)
 大相撲を観戦していると今や、外国人力士が大活躍。今はモンゴル出身者が多く、以前はトンガ出身力士も注目されました。アメリカ(ハワイ州)出身やヨーロッパ出身の力士などを見ていると相撲なのに「欧米か?」と突っ込みたくなるほどですね。
 大相撲の力士たちは必ず、日本出身の場合は出身都道府県がアナウンスされますが、外国人力士は国名などが呼ばれます。よく考えてみるととても不思議なことがあります。「韓国出身」という力士を聞いたことがないのです。あの力道山は韓国相撲出身。実際に韓国出身の力士や韓国籍の力士は多くいるのに?
 もう数十年も前に私が大好きで応援していた横綱が最近、韓国籍であったと知り、驚きました。もちろんマスコミは「外国人横綱」とは報じないで、好成績がすんなり評価され、横綱に。
 ところが曙だったでしょうか?ハワイ出身力士が初の横綱となる時には横審もかなり抵抗をしめしました。マスコミも「初の外国人横綱」と大騒ぎ。とっくの昔に外国人横綱はいたのに。なんだ?そりゃ?と思います。これは配慮か?差別か?相撲界では未だに韓国は日本の領土なのか?はたまた韓国人は見なし日本人なのか?

 プロレスも同様。私は大木金太郎さんが、お亡くなりになって初めて韓国人だと知りました。あの頭突きはまさに「パッチギ」だったのでしょうか。大木さんは同郷の力道山にあこがれて、密入国した方。そういえば力道山もお亡くなりになって、かなり経過してから私は韓国出身と知りました。

 そうです。バッハが音楽の父なら、力道山は日本におけるプロレスの父。彼はもともと韓国相撲での活躍を認められスカウトされて日本でデビュー。関脇まで昇進しながらの引退についても実は差別的ないじめが原因という説もよく聞きます。
 
 アメリカの白人レスラーたちを空手チョップで倒す姿に、日本人はアメリカへの劣等感をはらし、その日本人?ヒーローに力づけられ、経済成長を遂げてきました。ですから、日本のプロレスの父、日本のスポーツヒーローが実は韓国出身だと知れてはまずいわけです。力道山は百田という人物と養子縁組をして長崎県出身であると生涯、偽り通さざるを得ませんでした。どんなに激しく深い葛藤だったでしょう。
 
 誰もが知っている日本の大ヒーローは、その本当の姿を誰にも知られたくなかったのです。リング上では最強の男は、本当の自分を知られることを恐れ怯えていたのでしょう。どんな名声も富も地位も本当の意味で力道山を幸せにはしなかったでしょう。

 本当の自分で生きられること、本当の自分として日本社会で愛され受け入れられることなくして、力道山は人生のチャンピオンではありえなかったのでしょう。彼の体にはチャンピオンベルトが輝いていても彼の心には被差別者としての暗いベルトが生涯巻きついていたはず。これほどの国民的スター、最強の男にさえ、出自を明かすことをさせない日本社会とは?日本人の心にはびこる差別という罪はきっと力道山の空手チョップよりも強力であるに違いありません。
| ヤンキー牧師 | 「ここにも差別?」シリーズ | 07:49 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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